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小5算数1

小数のかけ算・わり算

小数×小数、小数÷小数の計算のしかたと文章題をまなびます。

小数×小数

1mのねだんが80円のリボンを2.3m買うと、代金はいくらになるでしょうか。長さが2mなら 80×280 \times 2、3mなら 80×380 \times 3 です。だから2.3mのときも、同じように 80×2.380 \times 2.3 というかけ算の式に表せます。

このように、かける数が小数になっても、「1つ分の大きさ × いくつ分」という考え方は変わりません。では、小数のかけ算はどうやって計算すればよいのでしょうか。

ポイントは、小数を整数(せいすう)になおして計算することです。たとえば 80×2.380 \times 2.3 では、2.3を10倍して23にすると、整数のかけ算 80×23=184080 \times 23 = 1840 ができます。かける数を10倍したので、答えは10でわってもとにもどします。

80×2.3=1840÷10=18480 \times 2.3 = 1840 \div 10 = 184

代金は184円です。「10倍して計算したら、答えを10でわってもどす」というのが小数のかけ算の考え方です。

小数×小数の計算のしかた

1. 小数点がないものとして、整数のかけ算をする

2. 積(かけ算の答え)の小数点は、かけられる数とかける数の、小数点の右にあるけたの数を合わせた数だけ、右から数えてうつ

たとえば 2.3×1.42.3 \times 1.4 なら、小数点の右のけたは 1けた + 1けた = 2けた なので、積の小数点は右から2けたのところにうちます。

例題1

2.3×1.42.3 \times 1.4 を計算しましょう。

解き方

まず、小数点がないものとして整数のかけ算をします。

23×14=32223 \times 14 = 322

かけられる数2.3は小数点の右が1けた、かける数1.4も小数点の右が1けたです。合わせて2けたなので、322の右から2けたのところに小数点をうちます。

2.3×1.4=3.222.3 \times 1.4 = 3.22

2.3はおよそ2、1.4はおよそ1なので、答えはおよそ 2×1=22 \times 1 = 2 くらいのはず。3.22なら大きさもぴったり合っていますね。このように、答えのおよその大きさをたしかめると、小数点のうちまちがいに気づけます。

積の最後が0になるときは注意が必要です。たとえば 0.25×0.40.25 \times 0.4 は、25×4=10025 \times 4 = 100 で、小数点の右のけたは 2けた + 1けた = 3けた なので、右から3けたのところに小数点をうって0.100。最後の0を消して、答えは0.1です。小数点をうってから0を消す、という順番をまちがえないようにしましょう。

積の大きさ

1より小さい数をかけると、積はかけられる数より小さくなります。

6×0.8=4.86 \times 0.8 = 4.8 (6より小さい)

6×1.2=7.26 \times 1.2 = 7.2 (6より大きい)

「かけ算なのに答えが小さくなる」のは、0.8倍が「1つ分より少ない」ことを表しているからです。

小数÷小数

こんどは、2.4mで216円のリボンの、1mのねだんを考えます。1mあたりのねだんは「代金 ÷ 長さ」で求められるので、式は 216÷2.4216 \div 2.4 です。わる数が小数のわり算は、どう計算すればよいでしょうか。

ここで使うのが、わり算の大切な性質です。わられる数とわる数の両方に同じ数をかけても、商(わり算の答え)は変わりません。たとえば 6÷2=36 \div 2 = 3 で、両方を10倍した 60÷2060 \div 20 も答えは3のままです。

小数÷小数の計算のしかた

1. わる数が整数になるように、わる数とわられる数の両方を10倍、100倍…する(小数点を同じ数だけ右へうつす)

2. 整数でわるわり算として計算する

3. 商の小数点は、うつしたあとのわられる数の小数点にそろえてうつ

例題2

216÷2.4216 \div 2.4 を計算しましょう。

解き方

わる数2.4を10倍して24にします。わられる数216も同じように10倍して2160にします。

216÷2.4=2160÷24216 \div 2.4 = 2160 \div 24

24×90=216024 \times 90 = 2160 なので、2160÷24=902160 \div 24 = 90

答えは90です。つまりこのリボンは1mあたり90円です。たしかめもしましょう。2.4×90=2162.4 \times 90 = 216 となり、ぴったり合います。

例題3

8.64÷2.48.64 \div 2.4 を計算しましょう。

解き方

わる数2.4が整数になるように、両方を10倍します。

8.64÷2.4=86.4÷248.64 \div 2.4 = 86.4 \div 24

24×3=7224 \times 3 = 7286.472=14.486.4 - 72 = 14.424×0.6=14.424 \times 0.6 = 14.4 なので、

86.4÷24=3.686.4 \div 24 = 3.6

商の小数点は、うつしたあとのわられる数86.4の小数点にそろえます。たしかめは 2.4×3.6=8.642.4 \times 3.6 = 8.64 で、ぴったり合いますね。

商の大きさ

1より小さい数でわると、商はわられる数より大きくなります。

6÷0.5=126 \div 0.5 = 12 (6より大きい)

「6Lの水を0.5Lずつ分けると12こに分けられる」と考えると、答えが大きくなる理由がイメージできます。

あまりのあるわり算と、商をがい数で求める計算

「2.5Lのジュースを0.7Lずつコップに分けると、何ばい分できて何Lあまるか」のように、商を整数で求めてあまりを出す場合があります。このとき、いちばんまちがえやすいのがあまりの小数点の位置です。

あまりの小数点

商の小数点は「うつしたあと」のわられる数にそろえますが、あまりの小数点は「うつす前」のもとのわられる数の小数点にそろえます。

計算のあとは、次の2つをたしかめましょう。

1. あまりは、わる数より小さくなっているか

2. わる数 × 商 + あまり = わられる数 になっているか(検算)

例題4

2.5Lのジュースを0.7Lずつコップに分けます。何ばい分できて、何Lあまりますか。

解き方

式は 2.5÷0.72.5 \div 0.7 です。両方を10倍して 25÷725 \div 7 として計算すると、商は3で、2521=425 - 21 = 4 があまりに見えます。

でも、あまりの小数点はもとのわられる数2.5にそろえるので、あまりは4ではなく0.4です。

2.5÷0.7=3 あまり 0.42.5 \div 0.7 = 3 \ あまり \ 0.4

答えは、3ばい分できて0.4Lあまります。たしかめると、あまり0.4はわる数0.7より小さく、0.7×3+0.4=2.1+0.4=2.50.7 \times 3 + 0.4 = 2.1 + 0.4 = 2.5 でぴったり合います。もしあまりを4としてしまうと、わる数0.7よりずっと大きくなるのでおかしい、と気づけますね。

小数のわり算では、いつまで計算してもわり切れないことがあります。そんなときは、商をがい数(およその数)で求めます。「上から2けたのがい数で求めましょう」といわれたら、上から3けた目を四捨五入(ししゃごにゅう)します。

例題5

1.7÷0.31.7 \div 0.3 の商を、四捨五入して上から2けたのがい数で求めましょう。

解き方

両方を10倍して 17÷317 \div 3 にします。計算を進めると

17÷3=5.6617 \div 3 = 5.66\cdots

と、6がずっと続いてわり切れません。上から2けたのがい数にするので、上から3けた目の6を四捨五入します。6は5以上なので切り上げて、

1.7÷0.3=5.665.71.7 \div 0.3 = 5.66\cdots \rightarrow 約5.7

答えは約5.7です。「上から2けた」なので、答えを5.66のまま止めないように注意しましょう。

小数の計算の文章題

文章題では、まず「ことばの式」を作るのがコツです。たとえば買い物の場面なら

1mあたりのねだん × 長さ = 代金

という関係があります。代金を求めたいならかけ算、1mあたりのねだんを求めたいなら「代金 ÷ 長さ」のわり算になります。数が小数になっても、この関係はまったく同じです。

例題6

1mの重さが2.3kgの鉄のぼうがあります。このぼう3.5mの重さは何kgですか。

解き方

「1mあたりの重さ × 長さ = 全体の重さ」なので、式は

2.3×3.52.3 \times 3.5

小数点がないものとして 23×35=80523 \times 35 = 805。小数点の右のけたは 1けた + 1けた = 2けた なので、右から2けたに小数点をうって8.05。

答えは8.05kgです。2.3はおよそ2、3.5はおよそ4なので、およそ8kgという見当とも合っています。

「何倍(なんばい)」も、小数で表すことがあります。たとえば「赤いテープ3.6mは、白いテープ2.4mの何倍か」を求めるときは、くらべる量をもとにする量でわります。

3.6÷2.4=1.53.6 \div 2.4 = 1.5

赤いテープは白いテープの1.5倍です。倍が1.5のような小数になっても、「何倍かを求めるにはわり算」という考え方は変わりません。

倍とかけ算・わり算の3つの形

もとにする量、倍、くらべる量の間には、次の関係があります。

もとにする量 × 倍 = くらべる量

1. くらべる量を求める → かけ算(例: 2.4×1.5=3.62.4 \times 1.5 = 3.6)

2. 何倍かを求める → くらべる量 ÷ もとにする量(例: 3.6÷2.4=1.53.6 \div 2.4 = 1.5)

3. もとにする量を求める → くらべる量 ÷ 倍(例: 3.6÷1.5=2.43.6 \div 1.5 = 2.4)

どれを求めるのかを、まず文章からはっきりさせましょう。

例題7

ある数を1.4倍すると4.2になります。ある数はいくつですか。

解き方

ある数を□とすると、「もとにする量 × 倍 = くらべる量」だから

×1.4=4.2\square \times 1.4 = 4.2

□を求めるには、くらべる量を倍でわります。

=4.2÷1.4=42÷14=3\square = 4.2 \div 1.4 = 42 \div 14 = 3

ある数は3です。たしかめると 3×1.4=4.23 \times 1.4 = 4.2 で、ぴったり合います。「〜倍すると…になる」という文章では、もとにする量がかくれているので、わり算で求めるのがポイントです。

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