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小6算数5

対称な図形・拡大図と縮図

線対称・点対称な図形の性質と、拡大図・縮図のかき方や利用をまなびます。

線対称な図形

紙にかいたちょうの絵を、体のまん中の線で折ると、左右の羽がぴったり重なります。このように、1本の直線を折り目にして折ったとき、両側の部分がぴったり重なる図形を、線対称(せんたいしょう)な図形といいます。折り目にした直線を、対称の軸(じく)といいます。

線対称な図形を対称の軸で折ったとき、重なり合う点を「対応する点」、重なり合う辺を「対応する辺」、重なり合う角を「対応する角」といいます。対応する辺の長さは等しく、対応する角の大きさも等しくなります。

線対称な図形の性質

対応する2つの点を結ぶ直線は、対称の軸と垂直に交わります。

また、その交わった点から、対応する2つの点までの長さは等しくなっています。

つまり、対称の軸は「対応する点どうしを結ぶ直線を、垂直に、まっ二つに分ける線」です。

れい題 1(対応する点のかき方)

線対称な図形の半分だけがかいてあります。点Aは対称の軸から2cmはなれています。点Aに対応する点Bは、どこにかけばよいでしょうか。

解き方

線対称な図形の性質を使います。

1. 点Aから対称の軸に向かって、軸と垂直に交わる直線を引きます。
2. 軸と交わった点から、反対側に同じ長さ(2cm)だけ進んだところに点をとります。

ここが点Aに対応する点Bです。点Bも対称の軸から2cmはなれていて、直線ABは軸と垂直に交わります。

図形のかどの点すべてについて同じことをして、順に結べば、線対称な図形が完成します。

点対称な図形

こんどは、折るのではなく「回す」ことを考えます。ある点を中心にして図形を180度回転させたとき、もとの図形にぴったり重なる図形を、点対称(てんたいしょう)な図形といいます。中心にした点を、対称の中心といいます。

たとえば、トランプの多くの札は、さかさま(180度回転)にしても同じ絵に見えます。これが点対称のイメージです。アルファベットでは、NやSやZが点対称な形です。点対称な図形でも、180度回転させたときに重なり合う点・辺・角を、対応する点・対応する辺・対応する角といいます。

点対称な図形の性質

対応する2つの点を結ぶ直線は、かならず対称の中心を通ります。

また、対称の中心から、対応する2つの点までの長さは等しくなっています。

だから、対応する点どうしを結ぶ直線を2本引くと、その交わる点が対称の中心です。

れい題 2(対応する点のかき方)

点対称な図形の半分だけがかいてあります。対称の中心Oから点Aまでの長さは3cmです。点Aに対応する点Bは、どこにかけばよいでしょうか。

解き方

点対称な図形の性質を使います。

1. 点Aと対称の中心Oを直線で結びます。
2. その直線をOの先までのばし、Oから3cm(OAと同じ長さ)のところに点をとります。

ここが点Aに対応する点Bです。直線ABは対称の中心Oを通り、OAとOBの長さはどちらも3cmで等しくなっています。

線対称は「軸で折って重なる」、点対称は「中心のまわりに180度回して重なる」。このちがいをしっかり区別しましょう。

多角形と対称

いままでに習った三角形や四角形を、線対称・点対称という新しい見方で調べ直してみましょう。

  • 二等辺三角形 … 線対称(対称の軸は1本)。点対称ではない

  • 平行四辺形 … 線対称ではない。点対称(対称の中心は対角線が交わる点)

  • 長方形 … 線対称(対称の軸は2本)。点対称でもある

  • ひし形 … 線対称(対称の軸は2本。2本の対角線)。点対称でもある

  • 正方形 … 線対称(対称の軸は4本)。点対称でもある

平行四辺形が線対称ではないことに注意しましょう。まん中で折っても、ななめにかたむいた分だけずれて、ぴったり重なりません。でも、対角線の交わる点を中心に180度回すと、ぴったり重なります。

正多角形と対称

正三角形、正方形、正五角形……のような正多角形は、すべて線対称な図形です。

対称の軸の数は、頂点(角)の数と同じです。正三角形は3本、正方形は4本、正五角形は5本、正六角形は6本……となります。

点対称になるのは、頂点の数が偶数(ぐうすう)のときだけです。正方形や正六角形は点対称ですが、正三角形や正五角形は点対称ではありません。

れい題 3(正八角形)

正八角形は線対称な図形ですか。線対称なら、対称の軸は何本ありますか。また、点対称な図形ですか。

解き方

正多角形はすべて線対称なので、正八角形も線対称な図形です。

対称の軸の数は頂点の数と同じなので、8本です。(向かい合う頂点どうしを結ぶ軸が4本、向かい合う辺のまん中どうしを結ぶ軸が4本で、合わせて8本です。)

頂点の数の8は偶数なので、正八角形は点対称な図形でもあります。対称の中心は正八角形のまん中の点です。

ちなみに、円はどうでしょうか。円は、中心を通る直線ならどこで折ってもぴったり重なるので、対称の軸は数えきれないほどあります。また、中心のまわりに180度回してもぴったり重なるので、点対称な図形でもあります。

拡大図と縮図

写真を大きく引きのばしても、形は変わりません。このように、もとの図形と形を変えずに大きくした図形を拡大図(かくだいず)、小さくした図形を縮図(しゅくず)といいます。

拡大図・縮図のきまり

拡大図・縮図では、次の2つが成り立ちます。

・対応する辺の長さの比は、すべて等しい
・対応する角の大きさは、すべて等しい

2倍の拡大図では、どの辺の長さも2倍になります。12\frac{1}{2} の縮図では、どの辺の長さも 12\frac{1}{2} になります。角の大きさは、拡大しても縮小しても変わりません。ここがまちがえやすいポイントです。

れい題 4(2倍の拡大図)

三角形ABCは、辺ABが3cm、辺BCが5cm、辺CAが4cmで、角Bの大きさは53度です。この三角形の2倍の拡大図をかくとき、それぞれの辺の長さと角Bの大きさはどうなりますか。

解き方

2倍の拡大図では、すべての辺の長さが2倍になります。

辺AB … 3×2=63 \times 2 = 6 で 6cm

辺BC … 5×2=105 \times 2 = 10 で 10cm

辺CA … 4×2=84 \times 2 = 8 で 8cm

角の大きさは変わらないので、角Bは53度のままです。

「辺は2倍、角はそのまま」。もし角まで2倍にしてしまうと、形がくずれてしまいます。

縮図は、地図で大活やくします。実際の長さをどれだけ縮めたかを表す割合を、縮尺(しゅくしゃく)といいます。たとえば縮尺 11000\frac{1}{1000} の地図は、実際の長さを1000分の1に縮めてかいた地図です。「1:1000」と書くこともあります。

縮尺 11000\frac{1}{1000} の地図で1cmの長さは、実際には 1×1000=10001 \times 1000 = 1000 で 1000cm、つまり10mです。

縮尺の計算と単位の直し方

実際の長さ = 地図上の長さ × 縮尺の分母

地図上の長さ = 実際の長さ ÷ 縮尺の分母

計算のとちゅうで単位をそろえることがたいせつです。

1m = 100cm、 1km = 1000m = 100000cm

れい題 5(木の高さを求める)

木の高さを直接はかることはできません。そこで、木の根もとから10mはなれた地点に立ち、木のいちばん上を見上げた角度をはかって、三角形の縮図をかくことにしました。縮尺を100分の1にすると、10mは縮図上で何cmになりますか。また、かいた縮図で高さにあたる長さが8cmだったとき、目の高さを1.2mとすると、木の実際の高さは約何mですか。

解き方

まず、10mを縮図上の長さに直します。単位をcmにそろえると、10mは1000cmです。

1000÷100=101000 \div 100 = 10

なので、縮図上では10cmになります。

次に、縮図上の8cmを実際の長さにもどします。

8×100=8008 \times 100 = 800

800cmは8mです。これは「目の高さから木のいちばん上までの高さ」なので、目の高さの1.2mをたして

8+1.2=9.28 + 1.2 = 9.2

木の実際の高さは約9.2mです。

はかれない高さやきょりも、縮図をかけば計算で求められます。これが縮図のいちばん便利なところです。

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