数学I 2次関数
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
次の2次関数を平方完成し、グラフの頂点を求めよ。
(1) y=x2−6x+4
(2) y=2x2+4x−1
答え
(1) y=(x−3)2−5、頂点 (3, −5)
(2) y=2(x+1)2−3、頂点 (−1, −3)
解説
平方完成は「x の係数の半分の2乗を足して引く」が基本です。
(1) x の係数 −6 の半分は −3、その2乗は 9 です。
よって頂点は (3, −5)。
(2) まず x2 の係数 2 でくくります。
かっこの中で x の係数 2 の半分 1 の2乗を足して引くと
よって頂点は (−1, −3)。
かっこの外に出す −1 に係数 2 を掛け忘れるのが典型的なミスです。展開して元の式に戻るか検算しましょう。
放物線 y=3x2 を x 軸方向に 1、y 軸方向に 2 だけ平行移動して得られる放物線の方程式を求めよ。
答え
y=3(x−1)2+2(展開すると y=3x2−6x+5)
解説
y=ax2 を x 軸方向に p、y 軸方向に q だけ平行移動すると y=a(x−p)2+q になります。x は x−p に、y は y−q に置き換わる、と覚えます。
a=3、p=1、q=2 なので
展開して整理すると
「x 軸方向に +1 移動なのに式は x−1」という符号の逆転に注意しましょう。頂点が (0,0) から (1,2) に移ることを式から確認すれば検算になります。
2次関数 y=−x2+4x+1 の最大値を求めよ。また、最小値はあるか。
答え
x=2 で最大値 5。最小値はない。
解説
平方完成して頂点を求めます。
x2 の係数が −1<0 なので、グラフは上に凸の放物線です。上に凸のグラフは頂点がいちばん高い点なので、x=2 で最大値 5 をとります。
一方、x を大きく(または小さく)していくと y はいくらでも小さくなるので、最小値はありません。
「最大値・最小値」を答えるときは、必ず「そのときの x の値」もセットで書く習慣をつけましょう。
次の2次方程式を解け。
(1) x2−5x+2=0
(2) 3x2+5x−2=0
答え
(1) x=25±17
(2) x=31, −2
解説
(1) 掛けて 2、足して −5 になる整数の組はないので、解の公式を使います。a=1、b=−5、c=2 より
(2) たすき掛けで因数分解できます。3x2=3x×x、−2=(−1)×2 と分けると、3×2+1×(−1)=5 で x の係数が作れるので
よって x=31, −2。
まず因数分解を試し、できなければ解の公式、という順番が計算を速くするコツです。解は元の方程式に代入して検算しましょう。
次の2次不等式を解け。
(1) x2−x−6<0
(2) x2−4x+3≥0
答え
(1) −2<x<3
(2) x≤1, 3≤x
解説
どちらも左辺を因数分解し、下に凸の放物線のグラフを思い浮かべて解きます。
(1) 掛けて −6、足して −1 になる2数は 2 と −3 なので
グラフは x=−2, 3 で x 軸と交わり、x 軸より下(負)になるのは2解の間です。よって
(2) 掛けて 3、足して −4 になる2数は −1 と −3 なので
グラフが x 軸以上(0以上)になるのは2解の外側で、等号があるので交点 x=1, 3 も含めます。よって
「小なりは間、大なりは外側」(下に凸のとき)を、毎回グラフの絵とセットで確認しましょう。
2次関数 y=2x2−4x+3(−1≤x≤2)の最大値と最小値を求めよ。
答え
x=−1 で最大値 9、x=1 で最小値 1
解説
まず平方完成します。
下に凸で、軸は直線 x=1。軸は定義域 −1≤x≤2 の中にあるので、最小値は頂点でとり、x=1 のとき最小値 1 です。
最大値は定義域の両端のうち、軸 x=1 から遠い方でとります。x=−1 のとき
x=2 のとき
軸からの距離は x=−1 の方が遠く(2>1)、実際に値も 9>3 なので、x=−1 で最大値 9 です。
定義域つきの最大・最小は「頂点と両端の3か所の y の値」を全部計算して比べれば確実です。グラフの略図をかいて確認しましょう。
グラフの頂点が点 (1, −2) で、点 (3, 6) を通る2次関数を求めよ。
答え
y=2(x−1)2−2(展開すると y=2x2−4x)
解説
頂点が与えられたら、基本形 y=a(x−p)2+q からスタートするのが定石です。頂点 (1, −2) より
とおけます。これが点 (3, 6) を通るので、x=3、y=6 を代入して
これを解くと 4a=8 より a=2。したがって求める2次関数は
検算: x=3 のとき y=2⋅9−12=6 ✓、頂点は平方完成の形から (1, −2) ✓。
「頂点や軸の情報 → 基本形でおく」「通る3点の情報 → 一般形 y=ax2+bx+c でおく」と、条件に応じて式の形を使い分けるのがポイントです。
2次方程式 x2+2mx+m+6=0 が異なる2つの実数解をもつとき、定数 m の値の範囲を求めよ。
答え
m<−2, 3<m
解説
異なる2つの実数解をもつ条件は、判別式 D>0 です。x の係数が 2m(偶数の形)なので、D/4=b′2−ac を使うと計算が楽です。
左辺を因数分解します。掛けて −6、足して −1 になる2数は −3 と 2 なので
これは m についての2次不等式です。下に凸のグラフが正になるのは2解の外側なので
たとえば m=4 のとき、元の方程式は x2+8x+10=0 で D/4=16−10=6>0 となり、確かに異なる2つの実数解をもちます。判別式の問題は、答えの範囲から1つ値を選んで確かめると安心です。
次の放物線と x 軸の共有点の座標を求めよ。
(1) y=x2−2x−8
(2) y=x2−6x+9
答え
(1) (−2, 0) と (4, 0)
(2) (3, 0)(1点で接する)
解説
x 軸との共有点の x 座標は、y=0 とおいた2次方程式の実数解です。
(1) x2−2x−8=0 を解きます。掛けて −8、足して −2 になる2数は 2 と −4 なので
よって x=−2, 4 で、共有点は (−2, 0) と (4, 0) の2点です。
(2) x2−6x+9=0 を解きます。
よって x=3(重解)。
判別式は D/4=9−9=0 で、グラフは x 軸と (3, 0) の1点で接します。
重解のときは「交わる」のではなく「接する」と表現します。共有点の個数(D の符号)とセットで整理しておきましょう。
連立不等式 {x2−2x−3≤0x2−4x>0 を解け。
答え
−1≤x<0
解説
それぞれの2次不等式を解き、数直線で共通範囲を求めます。
【1つ目】 x2−2x−3≤0 を因数分解して
下に凸のグラフが0以下になるのは2解の間(等号つき)なので
【2つ目】 x2−4x>0 は共通因数 x でくくれて
正になるのは2解 0, 4 の外側なので
【共通範囲】 数直線に2つの範囲をかき込むと、重なるのは −1≤x≤3 と x<0 の重なりだけです。よって
端点の含む・含まない(≤ か < か)を数直線上の黒丸・白丸で区別してかくと、境界のミスを防げます。x=−1 は両方を満たし(1+2−3=0≤0 ✓、1+4=5>0 ✓)、x=0 は2つ目を満たさないことを代入で確認できます。
すべての実数 x に対して x2+mx+m+3>0 が成り立つとき、定数 m の値の範囲を求めよ。
答え
−2<m<6
解説
y=x2+mx+m+3 のグラフで考えます。x2 の係数は 1>0 で下に凸なので、「すべての x で y>0」となる条件は、グラフが x 軸と共有点をもたないこと、すなわち判別式 D<0 です。
左辺を因数分解します。掛けて −12、足して −4 になる2数は −6 と 2 なので
下に凸のグラフが負になるのは2解の間なので
検算として m=0 を選ぶと、不等式は x2+3>0 となり、確かにすべての実数 x で成り立ちます。「すべての x で正 ⇔ 下に凸かつ D<0」という言い換えは頻出なので、グラフの絵と一緒に覚えましょう。
a を定数とする。2次関数 f(x)=x2−2ax+2(0≤x≤2)の最小値を求めよ。
答え
a<0 のとき最小値 2(x=0)、0≤a≤2 のとき最小値 −a2+2(x=a)、a>2 のとき最小値 −4a+6(x=2)
解説
平方完成すると
下に凸で、軸は直線 x=a です。軸の位置が定数 a によって動くので、軸と区間 0≤x≤2 の位置関係で3つに場合分けします。
【場合1】 a<0(軸が区間より左)のとき
区間内でグラフは右上がりなので、左端 x=0 で最小。
【場合2】 0≤a≤2(軸が区間の中)のとき
頂点が区間内にあるので、x=a で最小。
【場合3】 a>2(軸が区間より右)のとき
区間内でグラフは右下がりなので、右端 x=2 で最小。
以上をまとめると答えのとおりです。
境界の a=0 を場合1と2のどちらに入れても値は 2 で一致する(a=0 で −a2+2=2)ので、境界の等号はどちらにつけても正解です。3つの場合それぞれでグラフの略図をかくことが、場合分けを間違えない最大のコツです。
2次方程式 x2−2mx+m+2=0 が異なる2つの正の解をもつとき、定数 m の値の範囲を求めよ。
答え
m>2
解説
解の配置の問題は、f(x)=x2−2mx+m+2 のグラフ(下に凸)が「x 軸の正の部分と異なる2点で交わる」条件に翻訳します。必要な条件は次の3つです。
1. 判別式 D>0(異なる2つの実数解)
2. 軸が x>0 の範囲にある(2解の平均が正)
3. f(0)>0(原点でグラフが x 軸より上)
【条件1】 x の係数が偶数の形なので D/4 を使って
よって m<−1, 2<m。
【条件2】 軸は直線 x=m なので
【条件3】 f(0)=m+2>0 より
【共通範囲】 3つを数直線で重ねると、m<−1, 2<m と m>0 と m>−2 の共通部分は
検算として m=3 のとき、方程式は x2−6x+5=(x−1)(x−5)=0 で解は x=1, 5。確かに異なる2つの正の解です ✓。
「D・軸・端点の符号」の3点セットは解の配置問題の定石です。どれか1つでも欠けると(たとえば f(0)>0 を忘れると)正しい範囲になりません。
2次不等式 ax2+bx+6>0 の解が −1<x<3 であるとき、定数 a、b の値を求めよ。
答え
a=−2、b=4
解説
解が「2解の間」の形 −1<x<3 になっているので、y=ax2+bx+6 のグラフは上に凸(a<0)で、x 軸と x=−1, 3 で交わっているはずです。
したがって左辺は
と因数分解できます。右辺を展開すると
元の式と係数を比較します。定数項から −3a=6、よって
これは a<0 を満たします。x の係数から
検算: a=−2、b=4 のとき不等式は −2x2+4x+6>0。両辺を −2 で割ると(不等号の向きが変わって)
左辺を因数分解すると (x+1)(x−3)<0 となり
よって解は −1<x<3 となり、確かに一致します ✓。
「不等式の解の形から、グラフの凸の向きと x 軸との交点を復元する」という逆向きの発想がポイントです。a>0 のままだと解が「外側」の形になってしまい矛盾する、と確認する一言を答案に添えると完璧です。