複素数
2乗して になる実数は存在しません。そこで、2乗すると になる新しい数 を考え、これを虚数単位といいます。つまり です。実数 、 を使って の形に表される数を複素数といい、 を実部、 を虚部といいます。 のとき虚数、特に かつ のとき純虚数と呼びます。 のときはふつうの実数なので、複素数は実数を含む、より広い数の世界です。
複素数の足し算・引き算・掛け算は、 を文字のように扱って計算し、 が出てきたら に置き換えるだけです。
2次方程式の解と判別式・解と係数の関係
数の範囲を複素数まで広げると、どんな2次方程式も必ず解をもちます。2次方程式 の解の公式
は、根号の中 が負のときもそのまま使えて、そのとき解は虚数になります。この を判別式といい、 で表します。
逆に、和が 、積が である2つの数は、2次方程式
の解として求められます。たとえば「和が 、積が の2数」は を解いて です。また、解と係数の関係より、2次式は複素数の範囲でつねに
と1次式の積に因数分解できます。
剰余の定理と因数定理
整式 を整式 で割ったときの商を 、余りを とすると
が成り立ちます。ここで の次数は の次数より低くなります。特に1次式 で割ったときの余りは定数です。この余りは、実際に割り算をしなくても求められます。 の両辺に を代入すると、 の部分が になって が出てくるからです。
となる の候補は、一般に「(定数項の約数)÷(最高次の係数の約数)」に をつけた分数の中から探します。最高次の係数が なら、定数項の約数だけを調べれば十分です。まず から試すのがコツです。
高次方程式
3次以上の方程式を高次方程式といいます。高次方程式は、因数分解(公式・おき換え・因数定理)によって1次式や2次式の積に直し、それぞれを解くのが基本方針です。
また、係数がすべて実数の方程式が虚数解 をもつならば、その共役複素数 も必ず解になります。虚数解は共役のペアで現れる、という事実は、高次方程式の係数決定の問題で大活躍します。