数学II 三角関数
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
(1) 60∘ と 150∘ を弧度法(ラジアン)で表せ。
(2) 43π を度数法で表せ。
答え
(1) 60∘=3π、 150∘=65π
(2) 135∘
解説
変換の基準は 180∘=π です。度からラジアンへは 180π を掛けます。
(1)
(2) ラジアンから度へは π=180∘ を代入します。
分数の約分を落ち着いて行えば確実に得点できます。π=180∘、2π=90∘ など代表的な角はそのまま覚えてしまいましょう。
次の値を求めよ。
(1) sin67π
(2) cos35π
(3) tan45π
答え
(1) −21
(2) 21
(3) 1
解説
単位円をかき、動径がどの象限にあるかを確認して符号を決めます。
(1) 67π=π+6π は第3象限の角。sin(π+θ)=−sinθ より
(2) 35π=2π−3π は第4象限の角。cos(−θ)=cosθ と周期性より
(3) 45π=π+4π は第3象限の角。tan の周期は π なので
第3象限では sin、cos がともに負なので、その比である tan は正になります。象限ごとの符号(x 座標と y 座標の正負)を単位円で確認する習慣をつけましょう。
2π<θ<π で sinθ=31 のとき、cosθ と tanθ の値を求めよ。
答え
cosθ=−322、 tanθ=−42
解説
相互関係 sin2θ+cos2θ=1 を使います。
2π<θ<π(第2象限)では cosθ<0 なので
次に tanθ=cosθsinθ より
最後の変形は分母の有理化(2 を分母分子に掛ける)です。平方根をとるときに象限から符号を決めるのが最大のポイントで、ここを機械的に正にしてしまうミスが非常に多いです。
次の関数の振幅と周期を求めよ。
(1) y=3sin2θ
(2) y=cos2θ
答え
(1) 振幅 3、周期 π
(2) 振幅 1、周期 4π
解説
y=asinkθ(a>0、k>0)の振幅は a、周期は k2π です(cos も同じ)。
(1) a=3、k=2 なので、振幅は 3、周期は
(2) a=1、k=21 なので、振幅は 1、周期は
θ の係数が大きいほど波は細かく(周期は短く)、係数が 1 より小さいと波はゆったり(周期は長く)なります。「k 倍すると周期は k1 倍」と覚えましょう。
0≤θ<2π のとき、方程式 sinθ=21 を解け。
答え
θ=6π, 65π
解説
単位円上で y 座標が 21 になる点を探します。
直線 y=21 と単位円の交点は2つあり、対応する角は、第1象限の
と、それと y 軸に関して対称な第2象限の
です。よって θ=6π, 65π。
sinθ=k の解は原則2つ(範囲が1周分のとき)です。1つ見つけて安心せず、単位円の図で「もう1つの対称な点」を必ず確認しましょう。
加法定理を用いて次の値を求めよ。
(1) sin75∘
(2) tan105∘
答え
(1) 46+2
(2) −2−3
解説
(1) 75∘=45∘+30∘ と分けて、sin の加法定理を使います。
(2) 105∘=60∘+45∘ と分けて、tan の加法定理を使います。
分母を有理化するため、分母分子に 1+3 を掛けます。
105∘ は第2象限の角なので tan105∘<0 となるはずです。答えの符号がこれと合っているか確認すると検算になります。
α、β はともに鋭角で、sinα=53、cosβ=135 のとき、sin(α+β) と cos(α+β) の値を求めよ。
答え
sin(α+β)=6563、 cos(α+β)=−6516
解説
加法定理を使うには、cosα と sinβ も必要です。まず相互関係で求めます。
α は鋭角なので cosα>0 であり
β も鋭角なので sinβ>0 であり
sin の加法定理より
cos の加法定理より
検算として sin2(α+β)+cos2(α+β)=42253969+256=42254225=1 が成り立つことが確認できます。cos(α+β)<0 は、α+β が 2π を超えた(鈍角になった)ことを意味しています。
2π<θ<π で sinθ=32 のとき、sin2θ と cos2θ の値を求めよ。
答え
sin2θ=−945、 cos2θ=91
解説
2倍角の公式 sin2θ=2sinθcosθ を使うため、まず cosθ を求めます。
第2象限では cosθ<0 なので
よって
cos2θ は、sinθ の値だけで計算できる形 cos2θ=1−2sin2θ を使うと速いです。
検算: cos2θ=2cos2θ−1=2⋅95−1=91 で一致します。cos2θ の3つの表し方のうち、与えられた値に合わせてどれを使うかを選べると計算が速くなります。
0≤θ<2π のとき、方程式 cos2θ+3sinθ−2=0 を解け。
答え
θ=6π, 2π, 65π
解説
cos2θ と sinθ が混ざっているので、2倍角の公式 cos2θ=1−2sin2θ で sinθ だけの式に統一します。
両辺に −1 を掛けて
sinθ=t とおくと 2t2−3t+1=0。たすき掛けで因数分解して
よって t=21 または t=1、すなわち sinθ=21 または sinθ=1。
【sinθ=21 のとき】 0≤θ<2π では
【sinθ=1 のとき】
以上より、θ=6π, 2π, 65π。
「cos2θ と sinθ の混在 → cos2θ=1−2sin2θ で sinθ に統一 → 2次方程式」は定期テスト最頻出の流れです。おき換えた t には −1≤t≤1 の制限があることも意識しましょう。
0≤θ<2π のとき、不等式 cosθ≤−21 を解け。
答え
32π≤θ≤34π
解説
単位円上で x 座標が −21 以下になる部分を考えます。
まず等号が成り立つ角、すなわち cosθ=−21 となる角を求めると
単位円で、直線 x=−21 より左側にある弧は、この2点を端とする左側(第2象限から第3象限にかけて)の弧です。対応する角の範囲は
不等号に等号が含まれるので、両端の角も含めます。検算として範囲の中央 θ=π を代入すると cosπ=−1≤−21 で確かに成り立ちます。範囲外の θ=0 では cos0=1 で成り立たないことも確認できます。
0≤θ<2π のとき、関数 y=sinθ+3cosθ の最大値と最小値、およびそのときの θ の値を求めよ。
答え
最大値 2(θ=6π)、最小値 −2(θ=67π)
解説
sin と cos の1次式なので、三角関数の合成を使います。a=1、b=3 より
cosα=21、sinα=23 を満たす角は α=3π なので
0≤θ<2π のとき 3π≤θ+3π<37π であり、この範囲で sin は 1 から −1 までのすべての値をとります。
【最大値】 sin(θ+3π)=1、すなわち θ+3π=2π のとき。
このとき最大値 y=2。
【最小値】 sin(θ+3π)=−1、すなわち θ+3π=23π のとき。
このとき最小値 y=−2。
合成後は「θ+3π の動く範囲」を必ず書き出すこと。範囲が1周分ない問題では、端点で最大・最小になることがあるからです。
0≤θ<2π のとき、方程式 3sinθ−cosθ=1 を解け。
答え
θ=3π, π
解説
左辺を合成して1つの sin にまとめます。a=3、b=−1 より
cosα=23、sinα=−21 を満たす角は α=−6π なので
方程式は
となるので、両辺を 2 で割って
ここで t=θ−6π とおくと、0≤θ<2π より t の範囲は
この範囲で sint=21 となるのは
θ=t+6π に戻して
検算: θ=3π のとき 3⋅23−21=23−21=1 ✓、θ=π のとき 3⋅0−(−1)=1 ✓。
合成型の方程式では、おき換えた角の範囲を元の範囲からずらして書き直すのが最重要ポイントです。範囲を書かずに解くと、解の見落としや余分な解が出ます。
0≤θ<2π のとき、関数 y=cos2θ+2sinθ の最大値と最小値、およびそのときの θ の値を求めよ。
答え
最大値 23(θ=6π, 65π)、最小値 −3(θ=23π)
解説
2倍角の公式 cos2θ=1−2sin2θ で sinθ に統一します。
sinθ=t とおきます。0≤θ<2π のとき t のとりうる値の範囲は
y を t の2次関数とみて平方完成します。
上に凸の放物線で、軸 t=21 は範囲 −1≤t≤1 に含まれます。
【最大値】 t=21 のとき y=23。sinθ=21 となるのは
【最小値】 軸から遠い端 t=−1 のとき
sinθ=−1 となるのは
以上より、最大値 23(θ=6π, 65π)、最小値 −3(θ=23π)。
「三角関数の最大最小 → おき換えて2次関数」は入試でも超頻出です。おき換えたら必ず t の範囲(−1≤t≤1)を書き、最後に t の値を θ に戻すことを忘れないようにしましょう。
0≤θ<π で sinθ+cosθ=21 のとき、次の値を求めよ。
(1) sin2θ
(2) sinθ−cosθ
答え
(1) −43
(2) 27
解説
(1) 与式の両辺を2乗すると sinθcosθ が現れます。
左辺は (21)2=41 なので
これを整理して
2倍角の公式 sin2θ=2sinθcosθ より
(2) (sinθ−cosθ)2 を計算すると
よって sinθ−cosθ=±27 ですが、符号を範囲から決めます。
sinθcosθ=−83<0 なので sinθ と cosθ は異符号です。0≤θ<π では sinθ≥0 なので、sinθ>0、cosθ<0 と決まります。したがって sinθ−cosθ は(正)−(負)で正となり
「sinθ+cosθ の値が与えられたら、まず2乗して sinθcosθ を作る」が定石です。(2)のように2乗から値を求めるときは、必ず角の範囲や符号の情報から ± のどちらかを決める議論を添えましょう。