数学II 指数関数・対数関数
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
次の値を求めよ。
(1) 4−23
(2) 316×34
答え
(1) 81
(2) 4
解説
(1) 4=22 と直してから、指数法則 (ar)s=ars を使います。
負の指数の定義 a−n=an1 より
(2) 累乗根を分数の指数に直します。16=24、4=22 なので
別解として、316×34=364=4 と根号のまま計算してもかまいません。どちらの方法でも、まず素因数分解して底をそろえるのが基本です。
次の方程式を解け。
(1) 2x=32
(2) (31)x=27
答え
(1) x=5
(2) x=−3
解説
(1) 右辺を底 2 の累乗に直します。32=25 なので
y=2x は増加関数で、同じ値をとる x はただ1つだから
(2) 底を 3 にそろえます。(31)x=(3−1)x=3−x、27=33 なので
指数を比較して −x=3、すなわち
検算: (31)−3=33=27 で確かに成り立ちます。指数方程式は「底をそろえて指数を比較」が鉄則です。
次の値を求めよ。
(1) log28
(2) log391
(3) log1010
答え
(1) 3
(2) −2
(3) 21
解説
いずれも「底を何乗したら真数になるか」を考えます。対数の定義 ap=M⟺p=logaM に戻るのが基本です。
(1) 23=8 なので
(2) 91=321=3−2 なので
(3) 10=1021 なので
真数を「底の累乗」の形に書き直せば、その指数がそのまま対数の値になります。分数や根号が出てきても、負の指数・分数の指数で表せば同じ手順で処理できます。
次の値を求めよ。
(1) log102+log105
(2) log212−log23
答え
(1) 1
(2) 2
解説
(1) 積の対数の性質 logaM+logaN=logaMN で1つにまとめます。
(2) 商の対数の性質 logaM−logaN=logaNM でまとめます。
log102+log105=1 は常用対数の計算で何度も使う関係です(2×5=10 だから)。「和は積に、差は商に」まとめて、簡単な数にならないか確かめましょう。
不等式 (21)x<81 を解け。
答え
x>3
解説
底を 21 にそろえます。81=(21)3 なので
底 21 は 1 より小さいので、y=(21)x は減少関数です。したがって、指数の大小は不等号の向きが逆になり
検算: x=4 を入れると (21)4=161<81 で成立します。「底が 1 より小さいときは不等号の向きが逆になる」が、この単元でいちばん多いミスのポイントです。
a>0 で a21+a−21=3 のとき、次の値を求めよ。
(1) a+a−1
(2) a23+a−23
答え
(1) 7
(2) 18
解説
(1) 与えられた式を2乗します。a21×a−21=a0=1 に注意すると
左辺は 32=9 なので
(2) 3乗の公式 (x+y)3=x3+y3+3xy(x+y) を x=a21、y=a−21 で使います。xy=1 なので
したがって
a21 と a−21 は掛けると 1 になる——この対称式の構造に気づけば、数学Iで学んだ対称式の計算がそのまま使えます。
方程式 4x−3⋅2x−4=0 を解け。
答え
x=2
解説
2x=t とおきます。指数関数の値域から、必ず t>0 です。4x=(2x)2=t2 なので、方程式は
左辺を因数分解して
t=4 または t=−1 ですが、t>0 より t=−1 は不適。よって t=4、すなわち
したがって
検算: 42−3⋅22−4=16−12−4=0 ✓
おき換えたら必ず「t>0」の条件を書くこと。この条件チェックを忘れて t=−1 からも解を出そうとするのが典型的なミスです。
不等式 9x−4⋅3x+3≤0 を解け。
答え
0≤x≤1
解説
3x=t(t>0)とおきます。9x=(3x)2=t2 なので、不等式は
左辺を因数分解して
2次不等式の解は
(これは t>0 を自動的に満たしています。)t=3x に戻すと
底 3 は 1 より大きく y=3x は増加関数なので、指数の大小がそのまま成り立ち
検算: x=0 で 1−4+3=0≤0 ✓、x=1 で 9−12+3=0≤0 ✓。「おき換え → 2次不等式 → 指数に戻す」という3段構えの流れを身につけましょう。
方程式 log2(x−1)+log2(x+1)=3 を解け。
答え
x=3
解説
まず真数条件を確認します。x−1>0 かつ x+1>0 より
積の対数の性質で左辺を1つにまとめます。
対数の定義から
左辺を展開して
よって x=3 または x=−3。真数条件 x>1 より x=−3 は不適なので
検算: log22+log24=1+2=3 ✓
対数方程式では「真数条件を最初に書き、最後に解を条件と照合する」を徹底しましょう。x=−3 を答えに含めるのが最頻出のミスです。
次の値を求めよ。
(1) log927
(2) log23×log38
答え
(1) 23
(2) 3
解説
どちらも底の変換公式 logab=logcalogcb を使います。
(1) 9=32、27=33 なので、底を 3 に変換して
検算: 923=(32)23=33=27 ✓
(2) log38 の底を 2 に変換します。
これを代入すると、log23 が約分されて
底の異なる対数の積は、底を1つにそろえると約分でうまく消えることが多い——これがこのタイプの問題の狙いです。
不等式 log21(x−1)>−2 を解け。
答え
1<x<5
解説
まず真数条件: x−1>0 より
右辺の −2 を底 21 の対数で表します。(21)−2=22=4 なので
したがって不等式は
底 21 は 1 より小さいので、y=log21x は減少関数です。よって真数の大小は不等号の向きが逆になり
真数条件と合わせて
検算: x=2 のとき log211=0>−2 ✓。「底が 1 より小さいと不等号が逆転」と「真数条件との共通範囲をとる」の2つを両方こなす必要がある、テスト頻出の形です。
250 は何桁の整数か。ただし log102=0.3010 とする。
答え
16桁
解説
桁数を調べるには常用対数をとります。logaMk=klogaM より
したがって
これは
を意味します。1015 は16桁の最小の数(1 のあとに 0 が15個)なので、250 は 16桁 の整数です。
一般に「N が n 桁 ⟺n−1≤log10N<n」、つまり log10N の整数部分に 1 を足せば桁数です。15.05 を見て「15桁」と答えてしまうのが典型的なミス——101=10 が2桁であることを思い出して確認しましょう。
1≤x≤8 のとき、関数 y=(log2x)2−4log2x+1 の最大値と最小値、およびそのときの x の値を求めよ。
答え
最大値 1(x=1 のとき)、最小値 −3(x=4 のとき)
解説
log2x=t とおきます。まず t の範囲を求めます。1≤x≤8 で y=log2x は増加関数なので
このとき
平方完成して
軸 t=2 は範囲 0≤t≤3 の内部にあります。
【最小値】頂点 t=2 でとり、y=−3。このとき log2x=2 より x=22=4。
【最大値】軸から遠い端点でとります。t=0 は軸から距離 2、t=3 は距離 1 なので、t=0 で最大。
このとき log2x=0 より x=1。
(参考: t=3 では y=(3−2)2−3=−2 で、確かに 1 より小さい。)
以上より、最大値 1(x=1)、最小値 −3(x=4)。
おき換えたら「t の範囲」を必ず求めること。範囲を忘れると、定義域つき2次関数の最大・最小問題として処理できません。最後に t から x に戻すのも忘れずに。
0.320 を小数で表すと、小数第何位に初めて 0 でない数字が現れるか。ただし log103=0.4771 とする。
答え
小数第11位
解説
常用対数をとります。0.3=103 なので
したがって
これより
すなわち
10−11=0.00000000001 は小数第11位に初めて 1 が現れる数で、10−10 未満の数は小数第10位までがすべて 0 です。したがって 0.320 は 小数第11位 に初めて 0 でない数字が現れます。
一般に「−n≤log10N<−(n−1)⟺N は小数第 n 位に初めて 0 でない数字が現れる」です。桁数の問題(整数部分 +1)と対にして覚えましょう。−10.458 の整数部分は −11(−10 ではない!)という負の数の扱いが最大の注意点です。