数学II 図形と方程式
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
2点 A(−1, 3)、B(3, 6) について、次を求めよ。
(1) 2点間の距離 AB
(2) 線分 AB の中点の座標
答え
(1) AB=5
(2) (1, 29)
解説
(1) 2点間の距離の公式 AB=(x2−x1)2+(y2−y1)2 を使います。
(2) 中点の公式(各座標の平均)を使います。
距離の計算では、x2−x1=3−(−1)=4 のように、負の座標を引くときの符号に注意しましょう。差は2乗するので、引く順番はどちらでもかまいません。
2点 A(2, −3)、B(7, 7) について、線分 AB を 2:3 に内分する点 P と、2:3 に外分する点 Q の座標を求めよ。
答え
P(4, 1)、 Q(−8, −23)
解説
内分点の公式 (m+nnx1+mx2, m+nny1+my2) に m=2、n=3 を代入します。
外分点は、内分点の公式で n を −n にした形 (m−n−nx1+mx2, m−n−ny1+my2) を使います。
外分点では分母が m−n になるので、m<n のとき分母が負になります。符号処理をていねいに行いましょう。m:n の比で m が x2(終点側)に掛かることも確認ポイントです。
次の直線の方程式を求めよ。
(1) 点 (2, −1) を通り、傾きが 3 の直線
(2) 2点 (1, 2)、(3, 6) を通る直線
答え
(1) y=3x−7
(2) y=2x
解説
(1) 点 (x1, y1) を通り傾き m の直線の公式 y−y1=m(x−x1) を使います。
(2) まず2点から傾きを求めます。
点 (1, 2) を通り傾き 2 なので
検算として、もう一方の点 (3, 6) を代入すると 6=2⋅3 で成り立ちます。2点を通る直線は、使わなかった方の点で必ず検算しましょう。
次の円の方程式を求めよ。
(1) 中心 (2, −3)、半径 4 の円
(2) 中心が原点で、点 (3, 4) を通る円
答え
(1) (x−2)2+(y+3)2=16
(2) x2+y2=25
解説
(1) 中心 (a, b)、半径 r の円の方程式は (x−a)2+(y−b)2=r2 です。a=2、b=−3、r=4 を代入して
中心の y 座標が −3 なので、式では y+3 になります。符号が反転することに注意しましょう。
(2) 中心が原点なので、円の方程式は x2+y2=r2 の形です。点 (3, 4) を通るので、半径の2乗は原点からこの点までの距離の2乗に等しく
よって
右辺は半径そのものではなく「半径の2乗」です。r=5 と r2=25 を混同しないようにしましょう。
点 (1, 2) と直線 3x+4y−1=0 の距離を求めよ。また、点 (3, 1) は不等式 x+2y−4>0 の表す領域に含まれるか。
答え
距離は 2。点 (3, 1) は領域に含まれる。
解説
前半は点と直線の距離の公式 d=a2+b2∣ax1+by1+c∣ を使います。a=3、b=4、c=−1、(x1, y1)=(1, 2) を代入して
後半は、点の座標を不等式の左辺に代入して符号を調べます。
不等式が成り立つので、点 (3, 1) はこの領域に含まれます。
領域の問題では「代入して成り立つかどうか」がすべての基本です。分子の絶対値のつけ忘れにも注意しましょう。
点 (1, −2) を通り、直線 2x+y−3=0 に平行な直線と、垂直な直線の方程式をそれぞれ求めよ。
答え
平行な直線: 2x+y=0、 垂直な直線: x−2y−5=0
解説
与えられた直線を変形すると y=−2x+3 なので、傾きは −2 です。
【平行な直線】傾きが等しいので、傾き −2 で点 (1, −2) を通る直線を求めます。
【垂直な直線】傾きの積が −1 になればよいので、求める傾きを m とすると (−2)⋅m=−1 より m=21。点 (1, −2) を通るので
両辺を 2 倍して
検算として点 (1, −2) を代入すると、2⋅1+(−2)=0、1−2⋅(−2)−5=0 でどちらも成り立ちます。垂直条件「傾きの積が −1」で、逆数にするだけで符号を変え忘れるミスが頻出です。
(1) 方程式 x2+y2−4x+6y−3=0 の表す円の中心と半径を求めよ。
(2) 3点 (0, 0)、(6, 0)、(0, 8) を通る円の方程式を求めよ。
答え
(1) 中心 (2, −3)、半径 4
(2) x2+y2−6x−8y=0(中心 (3, 4)、半径 5)
解説
(1) x と y についてそれぞれ平方完成します。
よって中心 (2, −3)、半径 16=4 です。
(2) 3点を通る円は、一般形 x2+y2+lx+my+n=0 とおいて、3点を代入します。
(0, 0) を代入: n=0
(6, 0) を代入: 36+6l+n=0。n=0 より 6l=−36、l=−6
(0, 8) を代入: 64+8m+n=0。n=0 より 8m=−64、m=−8
よって
平方完成すると (x−3)2+(y−4)2=25 で、中心 (3, 4)、半径 5 の円です。
3点を通る円では、基本形より一般形でおく方が連立方程式が簡単になります。求めた式に3点をもう一度代入して検算しましょう。
円 x2+y2=4 と直線 y=x+k が共有点をもつような定数 k の値の範囲を求めよ。
答え
−22≤k≤22
解説
円の中心と直線の距離 d と半径 r を比べる方法を使います。共有点をもつ条件は d≤r です。
直線を一般形に直すと x−y+k=0。円の中心は原点 (0, 0)、半径は r=2 です。
中心と直線の距離は
共有点をもつ条件 d≤r より
判別式を使う方法(y=x+k を円の式に代入して 2x2+2kx+k2−4=0 の D≥0 を解く)でも同じ答えになります。「共有点をもつ」は接する場合を含むので、等号を落とさないことがポイントです。
(1) 円 x2+y2=25 上の点 (3, 4) における接線の方程式を求めよ。
(2) 点 (3, 1) から円 x2+y2=5 に引いた接線の方程式を求めよ。
答え
(1) 3x+4y=25
(2) x+2y=5、 2x−y=5
解説
(1) 円 x2+y2=r2 上の点 (x1, y1) における接線の公式 x1x+y1y=r2 を使います。(3, 4) は 32+42=25 を満たすので円上の点であり
(2) 点 (3, 1) は 32+12=10=5 なので円上の点ではありません(円の外部の点)。接点を (x1, y1) とおくと、接線は
この接線が点 (3, 1) を通るので
また、接点は円上にあるので
①より y1=5−3x1。②に代入して
よって x1=1, 2。
x1=1 のとき y1=2 で、接線は x+2y=5
x1=2 のとき y1=−1 で、接線は 2x−y=5
外部の点から引ける接線は2本あります。答えが1本しか出なかったら計算ミスを疑いましょう。検算として、原点と各直線の距離が 55=5(半径)になることが確認できます。
2点 A(−3, 0)、B(3, 0) からの距離の比が 2:1 である点 P の軌跡を求めよ。
答え
中心 (5, 0)、半径 4 の円 (x−5)2+y2=16
解説
点 P(x, y) とおくと、条件は PA:PB=2:1、すなわち PA=2PB です。両辺とも 0 以上なので、2乗して
距離の公式で表すと
左辺と右辺を展開して
すべて右辺に集めると
両辺を 3 で割って
平方完成して
よって、求める軌跡は中心 (5, 0)、半径 4 の円です。逆に、この円上のすべての点は条件を満たします(たとえば点 (1, 0) では PA=4、PB=2 で確かに 2:1 です)。
2定点からの距離の比が m:n(m=n)である点の軌跡は円になり、アポロニウスの円と呼ばれます。比の条件は「2乗して距離の公式へ」が定石です。
x≥0、y≥0、x+2y≤6、2x+y≤6 のとき、x+y の最大値と最小値を求めよ。
答え
最大値は (x, y)=(2, 2) のとき 4、最小値は (x, y)=(0, 0) のとき 0
解説
まず領域を図示します。境界となる2直線 x+2y=6 と 2x+y=6 の交点を求めると、2式を足して 3x+3y=12、つまり x+y=4。第1式との差から y=2、x=2 で、交点は (2, 2) です。
領域は4点 (0, 0)、(3, 0)、(2, 2)、(0, 3) を頂点とする四角形(境界を含む)になります。
x+y=k とおくと、これは傾き −1 の直線で、k が大きいほど右上にあります。直線を平行移動させると、最大・最小は領域の頂点でおこるので、各頂点で x+y の値を計算します。
よって、最大値は (2, 2) のとき 4、最小値は (0, 0) のとき 0 です。
頂点の候補をすべて調べ上げるのがこのタイプの定石です。交点 (2, 2) の計算を忘れて (3, 0) や (0, 3) を最大と答えるミスが多いので、領域の頂点を漏れなく求めましょう。
直線 y=2x に関して点 A(3, 1) と対称な点 A′ の座標を求めよ。また、点 P が直線 y=2x 上を動くとき、AP+PB の最小値を求めよ。ただし B(4, 6) とする。
答え
A′(−1, 3)、 最小値は 34
解説
【対称点を求める】A′(p, q) とおきます。対称の条件は次の2つです。
条件1: 線分 AA′ の中点 (23+p, 21+q) が直線 y=2x 上にある。
条件2: 直線 AA′ が y=2x と垂直。傾きの積が −1 なので
②を①に代入して
よって A′(−1, 3) です。検算: 中点は (1, 2) で 2=2⋅1 を満たし、AA′ の傾きは −1−33−1=−21 で 2⋅(−21)=−1 となり垂直です。
【最小値を求める】A(3, 1) と B(4, 6) はどちらも直線 y=2x の下側(1<2⋅3、6<2⋅4)にあります。対称性より AP=A′P なので
等号は P が線分 A′B と直線 y=2x の交点にあるとき成立します。よって最小値は
「折れ線の長さの最小値は、片方の点を直線に関して折り返して直線距離にする」という発想は入試頻出です。折り返す点はどちらでもかまいません。
点 Q が円 x2+y2=9 上を動くとき、点 A(6, 0) と Q を結ぶ線分 AQ の中点 P の軌跡を求めよ。
答え
中心 (3, 0)、半径 23 の円 (x−3)2+y2=49
解説
連動型の軌跡なので、動く点 Q(s, t)、求める点 P(x, y) とおきます。
Q は円上の点なので
P は A(6, 0) と Q(s, t) の中点なので
これを s、t について解くと
①に代入して
両辺を 4 で割って
よって、求める軌跡は中心 (3, 0)、半径 23 の円です。Q が元の円全体を動くとき P もこの円全体を動くので、除外する点はありません。
連動型では「s、t を x、y で表して、s、t の満たす式に代入して消去する」のが定石です。図形的にも、中点 P は元の円を点 A を中心に 21 に縮小した円を描く、と考えると答えの妥当性が確認できます(中心は (0, 0) と (6, 0) の中点 (3, 0)、半径は 3×21=23)。
実数 x、y が x2+y2≤4 を満たすとき、2x+y の最大値と最小値を求めよ。
答え
最大値 25、 最小値 −25
解説
領域は中心が原点、半径 2 の円の内部と周(境界を含む)です。
2x+y=k とおくと、これは直線 2x+y−k=0 を表します。この直線が領域と共有点をもつような k の範囲を求めれば、その範囲の両端が最大値・最小値です。
直線が円の内部・周と共有点をもつ条件は、円の中心(原点)と直線の距離 d が半径以下になることです。
よって、最大値は 25、最小値は −25 です。
最大値をとる点も確認しておきます。k=25 のとき直線は円に接し、接点は原点から直線 2x+y=25 に下ろした垂線の足で (545, 525)。実際、x2+y2=516+54=4 で円周上にあり、2x+y=585+525=5105=25 となって確かに最大値を与えます。
境界が円の領域では、頂点調べではなく「接するとき」が最大・最小の鍵になります。多角形のときとの違いを意識しましょう。