数列の極限
数列 において、 を限りなく大きくしたとき が一定の値 に限りなく近づくならば、数列 は に収束するといい、
と書きます。たとえば なら、 が大きくなるにつれて と に近づくので です。
収束しない数列は発散するといいます。発散には、 のように限りなく大きくなる「正の無限大に発散()」、 のような「負の無限大に発散」、 のようにどの値にも近づかない「振動」の3種類があります。
無限等比数列と無限級数
公比 の無限等比数列 の極限は、 の値によって様子がまったく変わります。たとえば なら と に近づき、 なら と限りなく大きくなります。
数列 の項を限りなく足した式
を無限級数といいます。無限級数の値は、初項から第 項までの和(部分和) を考え、その数列 の極限として定義します。 が に収束するとき、この無限級数は に収束するといいます。
特に、初項 、公比 の等比数列から作られる無限級数を無限等比級数といいます。
無限級数 が収束するならば、必ず が成り立ちます。この対偶を使うと、「 ならば級数は発散する」と判定できます。ただし逆は成り立ちません。 でも級数が発散する例( など)があるので注意しましょう。
関数の極限
関数 において、 が と異なる値をとりながら に限りなく近づくとき、 が一定の値 に限りなく近づくならば
と書きます。大切なのは、 での値 そのものではなく、「 に近づいたときの行き先」を見ている点です。 が定義されていなくても極限は存在しえます。
の不定形になるときは、因数分解して約分する、または有理化するのが定石です。
や の極限も、数列のときと同じ考え方で扱います。 型は分母の最高次の項で割り、 型(特に を含むもの)は有理化して形を変えます。
三角関数の極限と関数の連続性
三角関数の極限で最も重要なのが、次の公式です。角の単位が弧度法(ラジアン)であることが前提です。この公式は、扇形の面積(または弧の長さ)を使って のようにはさみうちの原理で証明されます。
関数 が で連続であるとは、
が成り立つことをいいます。つまり「極限値が存在し、それが に一致する」ということで、グラフが でつながっているイメージです。多項式・三角関数・指数関数・対数関数は、定義域のすべての点で連続です。
定義域のすべての点で連続な関数を連続関数といい、連続関数には次の重要な定理が成り立ちます。