数学A 数学と人間の活動(整数)
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
360 を素因数分解し、正の約数の個数と総和を求めよ。
答え
360=23×32×5、約数の個数は 24 個、総和は 1170
解説
小さい素数から順に割っていきます。
約数の個数は、各素因数の指数に 1 を足して掛け合わせます。
よって 24 個です。約数の総和は、素因数ごとの累乗の和の積です。
「指数に 1 を足す」のを忘れるのが最も多いミスです。+1 は「その素因数を 0 個使う場合」を数えるためだと理解しておきましょう。
次の □ に入る数字をすべて求めよ。
(1) 3桁の数 5□4 が3の倍数となる。
(2) 3桁の数 7□6 が4の倍数となる。
答え
(1) 0,3,6,9
(2) 1,3,5,7,9
解説
(1) 3の倍数の判定法は「各位の数字の和が3の倍数」です。□ に入る数字を d とすると、数字の和は
9 はすでに3の倍数なので、9+d が3の倍数となるのは d が3の倍数のとき。よって
(2) 4の倍数の判定法は「下2桁が4の倍数」です。下2桁は □6、つまり 10d+6 です。d=0 から順に調べると
このうち4の倍数は 16,36,56,76,96 なので
判定法を使えば、実際に3桁の数を割り算しなくても済みます。(2)は「10d+6=8d+(2d+6) で、2d+6 が4の倍数 ⇔ d が奇数」と計算で確かめることもできます。
84 と 126 の最大公約数と最小公倍数を求めよ。
答え
最大公約数 42、最小公倍数 252
解説
それぞれ素因数分解します。
最大公約数は、共通する素因数を小さい方の指数で取った積です。
最小公倍数は、現れる素因数を大きい方の指数で取った積です。
検算として「2数の積 = 最大公約数 × 最小公倍数」を確かめると、84×126=10584、42×252=10584 で一致します。この関係式は検算に便利なので必ず覚えておきましょう。
ユークリッドの互除法を用いて、391 と 253 の最大公約数を求めよ。
答え
23
解説
大きい方を小さい方で割り、「割る数」と「余り」で同じ操作を繰り返します。
余りが 0 になったので、最後に割った数 23 が最大公約数です。
実際、391=23×17、253=23×11 であり、17 と 11 は互いに素なので、確かに最大公約数は 23 です。互除法では「前の割る数 ÷ 前の余り」という形で機械的に式が続いていくことを意識すると、途中で組合せを間違えません。
(1) 1101(2) を10進法で表せ。
(2) 45 を2進法で表せ。
答え
(1) 13
(2) 101101(2)
解説
(1) 2進法の各位は、右から 1 の位、2 の位、22 の位、23 の位です。
(2) 2 で割った余りを記録しながら商を割り続けます。
余りを下から順に並べて
検算: 32+8+4+1=45 で一致します。10進法に戻す検算を必ず行う習慣をつけましょう。
540n が自然数となるような最小の自然数 n を求めよ。
答え
n=15
解説
540n が自然数になるのは、540n がある自然数の2乗(平方数)になるときです。平方数は、素因数分解したときすべての素因数の指数が偶数になります。
まず 540 を素因数分解します。
指数を見ると、2 は偶数(そのままでよい)、3 は奇数、5 も奇数です。奇数の指数を偶数にするには、3 と 5 を1個ずつ補えばよいので、最小の n は
このとき
となり、8100=90 で確かに自然数です。「平方数 ⇔ すべての素因数の指数が偶数」という見方は、この型の問題の定石です。
ユークリッドの互除法を用いて 899 と 493 の最大公約数を求めよ。また、最小公倍数を求めよ。
答え
最大公約数 29、最小公倍数 15283
解説
互除法を実行します。
余りが 0 になったので、最大公約数は 29 です。
最小公倍数は「2数の積 = 最大公約数 × 最小公倍数」の関係から求めます。899=29×31、493=29×17 なので
素因数分解が難しい大きな数でも、互除法なら確実に最大公約数が求められます。最小公倍数まで聞かれたら ab=GL の関係を使うのが最短ルートです。
方程式 5x+7y=1 の整数解をすべて求めよ。
答え
x=7k+3, y=−5k−2(k は整数)
解説
まず整数解を1組見つけます。x=3、y=−2 とすると
となり成り立ちます。元の方程式からこの式を辺々引くと
5 と 7 は互いに素なので、x−3 は 7 の倍数です。x−3=7k(k は整数)とおくと
より y+2=−5k。よって、k を整数として
検算: 5(7k+3)+7(−5k−2)=35k+15−35k−14=1 で、どんな k でも成り立ちます。特殊解の見つけ方は「y に 0,±1,±2,… を順に代入して x が整数になるものを探す」のが手早い方法です。
(1) 342(5) を10進法で表せ。
(2) (1)で求めた数を2進法で表せ。
答え
(1) 97
(2) 1100001(2)
解説
(1) 5進法の各位は、右から 1 の位、5 の位、52 の位です。
(2) 97 を 2 で割り続けて余りを記録します。
余りを下から順に並べて
検算: 64+32+1=97 で一致します。5進法から2進法へ直接変換する方法はないので、必ず「いったん10進法を経由する」のがポイントです。
(1) 0.101(2) を10進法の小数で表せ。
(2) 0.375 を2進法の小数で表せ。
答え
(1) 0.625
(2) 0.011(2)
解説
(1) 2進小数の各位は、小数第1位から順に 21、221、231 の位です。
(2) 小数部分に 2 を掛けて、整数部分を順に取り出します。
0.375×2=0.75 … 整数部分は 0
0.75×2=1.5 … 整数部分は 1
0.5×2=1.0 … 整数部分は 1
小数部分が 0 になったので終了。取り出した整数部分を上から順に並べて
検算: 41+81=83=0.375 で一致します。整数の変換(余りを下から読む)と小数の変換(整数部分を上から読む)で、読む向きが逆になることに注意しましょう。
最大公約数が 12、最小公倍数が 240 である2つの自然数の組をすべて求めよ。ただし2数は a<b とする。
答え
(a,b)=(12,240), (48,60)
解説
最大公約数が 12 なので、a=12a′、b=12b′(a′ と b′ は互いに素で a′<b′)とおけます。このとき最小公倍数は 12a′b′ と表せるので
より a′b′=20 です。
a′b′=20 かつ a′ と b′ が互いに素、a′<b′ となる組を探します。20 の分け方は
このうち (2,10) は最大公約数が 2 で互いに素でないため不適。よって (1,20) と (4,5) が残り
検算: 48=24×3、60=22×3×5 の最大公約数は 22×3=12、最小公倍数は 24×3×5=240 で条件を満たします。「互いに素」の条件チェックを忘れて (2,10) を含めてしまうのが典型的なミスです。
方程式 37x+13y=1 の整数解をすべて求めよ。
答え
x=13k+6, y=−37k−17(k は整数)
解説
係数が大きく特殊解が見つけにくいので、ユークリッドの互除法を利用します。まず 37 と 13 に互除法を適用すると
最大公約数は 1(互いに素)なので、整数解が存在します。次に、この計算を余りについて解き直し、下から順に代入して 1 を 37 と 13 で表します。
2=13−11 を代入して
11=37−13×2 を代入して
よって x=6、y=−17 が1組の解です(検算: 37×6−13×17=222−221=1)。
元の方程式から 37×6+13×(−17)=1 を辺々引くと
37 と 13 は互いに素なので x−6=13k(k は整数)とおけて、y+17=−37k。よって、k を整数として
互除法を逆にたどるときは、「余り = 割られる数 − 割る数 × 商」の形に書き直してから下の式へ順に代入していきます。1行ごとに検算しながら進むのが確実です。
7 で割ると 3 余り、5 で割ると 2 余る自然数のうち、100 以下のものをすべて求めよ。
答え
17, 52, 87
解説
求める自然数を n とすると、条件は整数 a、b を用いて
と表せます。2つの式から n を消去すると
すなわち
これは1次不定方程式です。特殊解を探すと、a=2、b=3 のとき 7×2−5×3=14−15=−1 で成り立ちます。辺々引いて
7 と 5 は互いに素なので a−2=5k(k は整数)、すなわち a=5k+2。これを n=7a+3 に代入して
n は自然数で 100 以下なので、k=0,1,2 が条件を満たし
検算: 17=7×2+3、17=5×3+2 ✓。答えの数はどれも「35(7 と 5 の最小公倍数)おき」に並ぶことを確認すると安心です。実戦では、7 で割ると 3 余る数 3,10,17,… を書き出して、5 で割ると 2 余る最初の数(17)を見つける方法も有効です。
自然数 N を5進法で表すと2桁の数 ab(5) となり、3進法で表すと数字の順が入れかわった2桁の数 ba(3) となる。N を10進法で表せ。
答え
N=7
解説
n 進法の2桁の数を10進法に直す式を立てます。
どちらも同じ数 N を表すので
整理すると
すなわち b=2a です。
次に、a、b が満たすべき条件(数字として使える範囲)を整理します。
a は5進法の先頭の数字なので 1≤a≤4。さらに a は3進法の数字でもあるので a≤2。
b は3進法の先頭の数字なので 1≤b≤2。さらに b は5進法の数字でもあるので b≤4。
b=2a かつ b≤2 より a=1 に限られ、このとき b=2。よって
検算: 7=5+2=12(5)、7=2×3+1=21(3) で、確かに数字の順が入れかわっています。n 進法の文章題では「各数字は 0 以上 n−1 以下」「先頭の数字は 0 でない」という条件を式にすることが決め手になります。