数学B 数列
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
等差数列 3,7,11,15,… について、一般項 an と第 10 項を求めよ。
答え
an=4n−1、 第 10 項は 39
解説
等差数列の一般項の公式 an=a+(n−1)d を使います。
初項は a=3、公差は d=7−3=4 なので
第 10 項は n=10 を代入して
検算として n=1,2 を入れると a1=3、a2=7 となり、もとの数列と一致します。一般項を求めたら、必ず最初の2〜3項で確かめましょう。
初項 2、公差 3 の等差数列の初項から第 20 項までの和を求めよ。
答え
610
解説
等差数列の和の公式 Sn=2n{2a+(n−1)d} を使います。a=2、d=3、n=20 を代入して
別解として、末項 a20=2+19⋅3=59 を先に求め、Sn=2n(a+l) で
としても同じ答えになります。2つの公式は同じものなので、使いやすい方を選べば大丈夫です。
初項 3、公比 2 の等比数列について、一般項 an と第 6 項を求めよ。
答え
an=3⋅2n−1、 第 6 項は 96
解説
等比数列の一般項の公式 an=arn−1 を使います。a=3、r=2 なので
第 6 項は n=6 を代入して
実際に書き並べても 3,6,12,24,48,96 となり一致します。指数が n ではなく n−1 であること(r を掛ける回数は項の番号より1回少ない)に注意しましょう。
k=1∑n(2k+1) を計算せよ。
答え
n(n+2)
解説
Σを項ごとに分けて、基本公式 k=1∑nk=2n(n+1)、k=1∑n1=n を使います。
n=2 で検算すると、もとの和は 3+5=8、答えの式も 2×4=8 で一致します。定数 1 の和が n になる(1 を n 個足す)ところを忘れるミスが多いので注意しましょう。
次の漸化式で定まる数列 {an} の一般項を求めよ。
(1) a1=1、 an+1=an+3
(2) a1=2、 an+1=3an
答え
(1) an=3n−2
(2) an=2⋅3n−1
解説
(1) an+1=an+3 は「次の項 = 前の項 + 3」なので、{an} は初項 1、公差 3 の等差数列です。
(2) an+1=3an は「次の項 = 前の項 × 3」なので、{an} は初項 2、公比 3 の等比数列です。
漸化式を見たら、まず「足しているのか(等差)、掛けているのか(等比)」を見分けるのが基本です。(1) は a2=4=3⋅2−2、(2) は a2=6=2⋅31 で検算できます。
第 3 項が 10、第 7 項が 22 の等差数列 {an} について、一般項と、初項から第 10 項までの和を求めよ。
答え
an=3n+1、 和は 175
解説
初項を a、公差を d とおいて、条件を連立方程式にします。一般項の公式 an=a+(n−1)d より
辺々引くと
a+2d=10 に代入して a=10−6=4。よって一般項は
検算: a3=10、a7=22 で条件と一致します。
初項から第 10 項までの和は、和の公式で
「2つの項の値が与えられたら、初項と公差の連立方程式を作る」のが等差数列の定石です。
第 2 項が 6、第 5 項が 48 の等比数列 {an} がある。公比は実数とする。一般項と、初項から第 n 項までの和 Sn を求めよ。
答え
an=3⋅2n−1、 Sn=3(2n−1)
解説
初項を a、公比を r とおくと、一般項の公式 an=arn−1 より
辺々割ると(ar=6=0 なので割ってよい)
r は実数だから r=2。ar=6 に代入して a=3。よって
検算: a2=3⋅2=6、a5=3⋅24=48 で一致します。
和は r=2=1 なので、和の公式 Sn=r−1a(rn−1) で
「2つの項が与えられたら辺々割って r の累乗を作る」のが等比数列の定石です。r3=8 から実数解 r=2 を選ぶ場面では、問題文の「公比は実数」という条件を根拠として明記しましょう。
k=1∑nk(k+1) を計算し、因数分解した形で答えよ。
答え
3n(n+1)(n+2)
解説
まず中身を展開してから、Σの基本公式で項ごとに計算します。
基本公式を代入して
共通因数 6n(n+1) でくくります(第2項は 63n(n+1) と通分)。
2n+4=2(n+2) なので、2 と 6 を約分して
n=2 で検算: もとの和は 1⋅2+2⋅3=8、答えの式は 32⋅3⋅4=8 で一致します。Σの計算は展開するより、最後に「くくって因数分解した形」まで整理するのが採点でも計算ミス防止でも有利です。
数列 1,2,5,10,17,… の一般項 an を求めよ。
答え
an=n2−2n+2
解説
隣り合う項の差(階差数列)をとると
となり、階差数列は 1,3,5,7,…、すなわち bk=2k−1 の等差数列です。
階差数列の公式より、n≥2 のとき
Σの部分を計算します。上端が n−1 であることに注意して
よって n≥2 のとき
n=1 のときもこの式は 1−2+2=1=a1 となり成り立つので、すべての自然数 n で
検算: n=4 で 16−8+2=10、n=5 で 25−10+2=17 と一致します。階差数列の公式は n≥2 が前提なので、「n=1 でも成り立つか」の確認を答案に必ず書きましょう。
k=1∑n(2k−1)(2k+1)1 を計算せよ。
答え
2n+1n
解説
分母が「差が 2 の2数の積」なので、部分分数分解を使います。
右辺を通分すると 21⋅(2k−1)(2k+1)(2k+1)−(2k−1)=21⋅(2k−1)(2k+1)2 となって左辺に戻るので、分解は正しいです。分母の差が 2 なので係数 21 が付くことに注意します。
この形で和をとると、隣どうしが打ち消し合います。
途中がすべて消えて
n=2 で検算: もとの和は 1⋅31+3⋅51=31+151=156=52、答えの式も 52 で一致します。分解の係数(21)の付け忘れが最も多いミスです。
a1=1、an+1=2an+1 で定まる数列 {an} の一般項を求めよ。
答え
an=2n−1
解説
an+1=pan+q 型なので、特性方程式を使います。α=2α+1 を解くと
漸化式の両辺から α=−1 を引く、つまり両辺に 1 を加えて変形します。
よって数列 {an+1} は、初項 a1+1=2、公比 2 の等比数列です。したがって
検算: a1=2−1=1、a2=2⋅1+1=3=22−1、a3=2⋅3+1=7=23−1 で一致します。変形後の式 an+1+1=2(an+1) を展開して元の漸化式に戻ることを確認してから先へ進むと、符号ミスを防げます。
S=k=1∑nk⋅2k−1 を計算せよ。
答え
S=(n−1)⋅2n+1
解説
各項が(等差)×(等比)の形なので、S から公比 2 を掛けた 2S を引く定石を使います。
2S を1つ右にずらして書き、上から下を引くと、2k−1 の項の係数が (k)−(k−1)=1 になります。
かっこの中は初項 1、公比 2、項数 n の等比数列の和なので
よって
両辺に −1 を掛けて
n=2 で検算: もとの和は 1⋅1+2⋅2=5、答えの式は 1⋅4+1=5 で一致します(n=3 でも 1+4+12=17=2⋅8+1 で一致)。S−rS を作るとき、最後の −n⋅2n の項を書き忘れるミスが非常に多いので、必ず項の対応を縦にそろえて書きましょう。
a1=1、an+1=2an+2n で定まる数列 {an} の一般項を求めよ。
答え
an=n⋅2n−1
解説
右辺に 2n があるタイプは、両辺を 2n+1 で割って新しい数列を作るのが定石です。
そこで bn=2nan とおくと
となり、{bn} は初項 b1=2a1=21、公差 21 の等差数列です。よって
bn=2nan を戻して
検算: a1=1⋅20=1。a2=2a1+21=4 で、式でも 2⋅21=4。a3=2⋅4+22=12 で、式でも 3⋅22=12 と一致します。「pn の項がある漸化式は pn+1 で割る」と覚えておきましょう。割る数を 2n にしてしまうと係数が残ってうまくいかないので、必ず添え字に合わせて 2n+1 で割ります。
すべての自然数 n について、7n−1 が 6 の倍数であることを数学的帰納法で証明せよ。
答え
数学的帰納法による(解説参照)。7k+1−1=7(7k−1)+6 の変形がポイント。
解説
数学的帰納法の2つのステップで証明します。
(I) n=1 のとき
は 6 の倍数なので成り立ちます。
(II) n=k のとき成り立つと仮定します。すなわち、ある整数 m を用いて
と表せると仮定します。このとき n=k+1 について
帰納法の仮定が使える形を作るため、7⋅7k=7(7k−1)+7 と変形すると
仮定 7k−1=6m を代入して
7m+1 は整数なので、7k+1−1 も 6 の倍数です。よって n=k+1 のときも成り立ちます。
(I)、(II) より、すべての自然数 n について 7n−1 は 6 の倍数です。(証明終)
倍数の証明では、「仮定を 6m の形で式にする」ことと、「n=k+1 の式を(仮定の式)×(何か)+(余りの調整)の形に変形する」ことが核心です。検算として n=2 を見ると 72−1=48=6×8 で、確かに 6 の倍数になっています。