関数と変数・変域
空の水そうに毎分 L ずつ水を入れると、 分後には L、 分後には L、 分後には L の水がたまります。このように、時間が変わると水の量も変わります。いろいろな値をとる文字を変数といい、この例では時間 分と水の量 L が変数です。
大切なのは「ただ1つに決まる」という部分です。水そうの例では、 と決めれば とただ1つに決まるので、 は の関数です。一方、「自然数 の約数 」を考えると、 のとき は 、、、 の4つもあって1つに決まらないので、 は の関数ではありません。
変数のとりうる値の範囲を変域といい、不等号を使って表します。たとえば水そうの容量が L なら、水を入れられるのは 分までなので、 の変域は と表せます。
比例
水そうの例の のように、 が の関数で、( は でない定まった数)という式で表されるとき、「 は に比例する」といい、 を比例定数といいます。
小学校では や が正の数の場合だけを考えましたが、中学校では負の数もふくめて考えます。たとえば で のとき となり、これも比例です。
グラフをかくために、点の位置の表し方を確認します。横の数直線を 軸、縦の数直線を 軸といい、2つの軸の交点 O を原点といいます。点 A の位置は、 軸方向の値 と 軸方向の値 の組を使って A のように表し、これを点 A の座標といいます。順番は必ず( 座標, 座標)です。
反比例
面積が の長方形で、縦の長さを cm、横の長さを cm とすると、、つまり という関係が成り立ちます。縦を 倍にすると横は 倍になります。
このように、 が の関数で、( は でない定まった数)という式で表されるとき、「 は に反比例する」といい、 を比例定数といいます。反比例でも「比例定数」とよぶことに注意しましょう。
反比例 のグラフをかくには、通る点をいくつもとって、それらをなめらかな曲線で結びます。たとえば なら、、、、、、、…といった点を通ります。
グラフが軸と交わらない理由も考えてみましょう。 で とすることはできず( でわれない)、また なので になることもありません。だから、双曲線は 軸とも 軸とも交わらないのです。
比例と反比例の利用
比例と反比例は、身のまわりの問題を解く強力な道具になります。文章題では、次の手順で考えます。
1. ともなって変わる2つの量を見つけ、、 で表す
2. 比例か反比例か(それ以外か)を判断する
3. 式を作り、比例定数を求める
4. 式を使って、問われている値を求める
利用の問題では、変域にも注意しましょう。たとえば時間や長さは負の数になりませんし、水そうには容量の上限があります。式を作ったら、「 はどの範囲を動けるのか」を確かめる習慣をつけると、グラフをかくときにも正確にかけます。