中1数学 正負の数
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
次の各組の数の大小を、不等号を使って表せ。
(1) −4 と −7
(2) −0.5 と −31
答え
(1) −7<−4
(2) −0.5<−31
解説
負の数どうしは「絶対値が大きいほど小さい」というルールで比べます。
(1) 絶対値を比べると 4<7 です。負の数では絶対値が大きい −7 のほうが小さいので
(2) 分数と小数が混じっているので、そろえて比べます。31=0.333… なので、絶対値は 0.5>0.333… です。絶対値が大きい −0.5 のほうが小さいので
数直線を思いうかべて「左にあるほうが小さい」と確認すると、符号のミスを防げます。
次の計算をせよ。
(1) (−8)+(−5)
(2) (+7)+(−12)
答え
(1) −13
(2) −5
解説
(1) 同符号(どちらも負)の2数の和は、絶対値の和に共通の符号をつけます。
(2) 異符号の2数の和は、絶対値の差に、絶対値の大きいほうの符号をつけます。絶対値は 7 と 12 で、大きいのは 12(符号は −)です。
「同符号なら和、異符号なら差」とセットで覚え、符号を先に決めてから絶対値の計算をしましょう。
次の計算をせよ。
(1) (−3)−(−9)
(2) 4−(+10)
答え
(1) 6
(2) −6
解説
減法は、ひく数の符号を変えて加法に直します。
(1) −(−9) は +(+9) に直せるので
異符号の和なので、絶対値の差 9−3=6 に、絶対値の大きい +9 の符号をつけて
(2) −(+10) は +(−10) に直せるので
「ひき算はそのまま計算しない。必ずたし算に直す」を習慣にすると、符号ミスが大きく減ります。
次の計算をせよ。
(1) (−6)×(−4)
(2) (−36)÷9
答え
(1) 24
(2) −4
解説
乗法・除法は、まず符号を決めてから絶対値の計算をします。
(1) 同符号(負 × 負)の積は正です。絶対値の積は 6×4=24 なので
(2) 異符号(負 ÷ 正)の商は負です。絶対値の商は 36÷9=4 なので
検算として、商にわる数をかけて元に戻るか確かめましょう。(−4)×9=−36 となり、正しいことが確認できます。
次の計算をせよ。
(1) (−2)3
(2) −52
答え
(1) −8
(2) −25
解説
(1) (−2)3 は −2 を 3 個かけ合わせた数です。負の数が 3 個(奇数個)なので符号は負、絶対値は 2×2×2=8 です。
(2) −52 は「52 に − の符号をつけたもの」です。2 乗されるのは 5 だけで、−5 ではありません。
もし (−5)2 なら (−5)×(−5)=25 です。かっこの有無で答えの符号が変わる、テストで最もねらわれるポイントです。
7−(−3)+(−8)−6 を計算せよ。
答え
−4
解説
まず、減法をすべて加法に直します。−(−3) は +(+3)、−6 は +(−6) になるので
かっこと加法の記号を省いて、項を並べた式にすると
正の項どうし、負の項どうしをまとめます。
異符号の和なので、絶対値の差 14−10=4 に、絶対値の大きいほうの符号 − をつけて
長い式ほど「加法に直す → 正の項と負の項をまとめる」の手順が効きます。左から1つずつ計算するより速く、正確です。
(−8)×3÷(−6) を計算せよ。
答え
4
解説
乗法と除法だけの式は、先に全体の符号を決めます。負の数は −8 と −6 の 2 個(偶数個)なので、答えの符号は正です。
除法を逆数の乗法に直すと
絶対値の計算は
よって答えは +4=4 です。
左から順に計算しても、(−8)×3=−24、(−24)÷(−6)=4 となり、同じ答えになります。どちらの方法でも、符号と絶対値を分けて考えるのがコツです。
次の計算をせよ。
(1) 4−6×(−2)
(2) 18÷(−3)−(−2)2
答え
(1) 16
(2) −10
解説
四則の混じった計算は「累乗 → 乗除 → 加減」の順に計算します。
(1) 先に乗法 6×(−2)=−12 を計算します。
減法を加法に直して
(2) 先に累乗 (−2)2=(−2)×(−2)=4 と、除法 18÷(−3)=−6 を計算します。
負の項どうしの和なので
(1) で 4−6=−2 を先に計算してしまうのが典型的なミスです。「たし算・ひき算はいちばん最後」を徹底しましょう。
次の計算をせよ。
(1) (−43)+65
(2) (−32)÷94
答え
(1) 121
(2) −23
解説
(1) 分母が異なるので、4 と 6 の最小公倍数 12 で通分します。
異符号の和なので、絶対値の差に、絶対値の大きい 1210 の符号(正)をつけて
(2) 除法は、わる数 94 の逆数 49 をかける乗法に直します。
異符号の積なので符号は負。絶対値は約分しながら
よって答えは −23 です。分数の計算でも「符号を先に決める」手順は同じです。
分配法則を使って、次の計算をせよ。
(1) (32−21)×(−6)
(2) 17×(−8)+3×(−8)
答え
(1) −1
(2) −160
解説
(1) かっこの中を通分してから計算してもよいですが、分配法則 (b+c)×a=b×a+c×a を使うと分数の通分をせずにすみます。
それぞれ計算すると
なので
(2) こちらは分配法則を逆向きに使って、共通の −8 をくくり出します。
17×(−8)=−136 と 3×(−8)=−24 を別々に計算して −136−24=−160 としても同じ答えですが、くくり出すほうがずっと楽です。「同じ数がかけられていたら、くくり出せないか」を疑う習慣をつけましょう。
次の表は、5人の生徒 A〜E の身長が、基準の 160 cm よりどれだけ高いかを正負の数で表したものである。
A: +3、 B: −5、 C: +7、 D: −2、 E: +2 (単位: cm)
5人の身長の平均を求めよ。
答え
161 cm
解説
平均は「基準の値 + 基準とのちがいの平均」で求められます。
まず、基準とのちがいの合計を計算します。正の項と負の項をまとめて
ちがいの平均は、これを人数の 5 で割って
よって、5人の身長の平均は
検算として実際の身長で計算すると、163+155+167+158+162=805、805÷5=161 cm となり、一致します。大きい数をそのまま合計するより、基準とのちがいを使うほうが計算がずっと楽になるのが、この方法のよさです。
次の計算をせよ。
(1) −42÷(−2)3−(−3)2
(2) 12−{8−(−2)2×5}÷(−3)
答え
(1) −7
(2) 8
解説
計算順序「累乗 → かっこの中 → 乗除 → 加減」を厳密に守ります。
(1) まず累乗を3つとも計算します。かっこの位置に注意して
式に戻すと
次に除法。同符号の商なので正で、16÷8=2 より
(2) まず中かっこの中を計算します。累乗 (−2)2=4 を先に、次に乗法 4×5=20 を計算して
式に戻すと
次に除法。同符号の商なので正で、12÷3=4 より
(2) の最後を 12−(−12)=24 としてから ÷(−3) とするのは、加減を乗除より先にやってしまう誤りです。除法が先、が鉄則です。
a は正の数、b は負の数で、a の絶対値は b の絶対値より小さいとする。このとき、次の式の値の符号(正か負か)をそれぞれ答えよ。
(1) a+b
(2) a−b
(3) a×b
答え
(1) 負
(2) 正
(3) 負
解説
文字のままでは考えにくければ、条件に合う具体例(たとえば a=2、b=−5)で確かめながら考えると確実です。
(1) a+b は異符号の2数の和なので、絶対値の大きいほうの符号になります。条件より b のほうが絶対値が大きく、b は負なので、a+b は負です。(例: 2+(−5)=−3)
(2) a−b は、減法を加法に直すと a+(−b) です。b が負の数なので、符号を変えた −b は正の数です。正の数と正の数の和だから、a−b は必ず正です。(例: 2−(−5)=2+5=7)
(3) a×b は異符号の2数の積なので、絶対値の大小に関係なく必ず負です。(例: 2×(−5)=−10)
(1) だけは絶対値の条件が効いていることに注意しましょう。もし a の絶対値のほうが大きければ a+b は正になるので、条件を読み落とさないことが大切です。具体例で確かめたあと、「どんな数でも成り立つ理由」を言葉で説明できるようにしておくと、この型の問題に強くなります。
6人の生徒 A〜F が数学のテストを受けた。次の表は、各生徒の得点が基準の 80 点よりどれだけ高いかを正負の数で表したものである。
A: +6、 B: −12、 C: +4、 D: −7、 E: +9、 F: x (単位: 点)
6人の平均点が 79 点であったとき、x の値と F の得点を求めよ。
答え
x=−6、 F の得点は 74 点
解説
「平均 = 基準の値 + 基準とのちがいの平均」の関係を逆向きに使います。
平均点が 79 点で基準が 80 点なので、基準とのちがいの平均は
ちがいの平均が −1 点だから、6人分のちがいの合計は
一方、A〜E の5人のちがいの合計を計算すると、正の項と負の項をまとめて
したがって、合計が −6 になるためには
より x=−6 です。F の得点は、基準より 6 点低いので
検算として実際の得点で確かめると、86+68+84+73+89+74=474、474÷6=79 点となり、平均が一致します。「ちがいの合計 = ちがいの平均 × 人数」という関係に気づけるかがこの問題のカギです。