中2数学 平行と合同
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
直線 AB と直線 CD が点 O で交わっていて、∠AOC=65∘ です。
(1) ∠BOD の大きさを求めなさい。
(2) ∠AOD の大きさを求めなさい。
答え
(1) 65∘
(2) 115∘
解説
(1) ∠AOC と ∠BOD は向かい合う角、つまり対頂角です。対頂角は等しいから
(2) C、O、D は一直線上にあるので、∠AOC と ∠AOD を合わせると一直線の角 180∘ になります。
検算として、∠AOD の対頂角 ∠BOC も 115∘ で、4つの角の和は 65∘+115∘+65∘+115∘=360∘ となり、1回転分と一致します。
平行な2直線 l、m に直線 n が交わっています。l と n がつくる4つの角のうち1つの角の大きさが 110∘ であるとき、m と n がつくる4つの角のうち、鋭角(90∘ より小さい角)の大きさを求めなさい。
答え
70∘
解説
まず l と n の交点のまわりを整理します。110∘ の角のとなりの角は、一直線の角から
対頂角は等しいので、l と n がつくる4つの角は 110∘ が2つと 70∘ が2つです。
l // m だから同位角は等しく、m と n がつくる4つの角もまったく同じ組、つまり 110∘ が2つと 70∘ が2つになります。
このうち鋭角は 70∘ です。
平行線では、8つの角はどれも「110∘ か 70∘」のように2種類の大きさしか現れず、その2つの和は必ず 180∘ になります。この見方を覚えておくと計算が速くなります。
次の問いに答えなさい。
(1) 九角形の内角の和を求めなさい。
(2) 正十二角形の1つの内角の大きさを求めなさい。
答え
(1) 1260∘
(2) 150∘
解説
(1) n 角形の内角の和は 180∘×(n−2) です。n=9 を代入して
(2) 正十二角形の内角の和は
正多角形の内角はすべて等しいから、1つの内角は
外角から検算もできます。1つの外角は 360∘÷12=30∘ で、内角はそのとなりの角だから 180∘−30∘=150∘。一致するので安心です。
次の問いに答えなさい。
(1) 正八角形の1つの外角の大きさを求めなさい。
(2) 1つの外角の大きさが 24∘ である正多角形は、正何角形ですか。
答え
(1) 45∘
(2) 正十五角形
解説
(1) 多角形の外角の和は、頂点の数に関係なくつねに 360∘ です。正八角形では8つの外角がすべて等しいから
(2) 外角の和 360∘ を1つの外角 24∘ で割れば、頂点の数がわかります。
よって正十五角形です。
正多角形の角の問題は、「外角の和はつねに 360∘」を使うのが最短ルートです。内角を聞かれたときも、まず外角を求めてから 180∘ をひく方が計算が楽なことが多いです。
△ABC≡△DEF のとき、次の問いに答えなさい。
(1) 辺 EF に対応する辺を答えなさい。
(2) ∠A に対応する角を答えなさい。
(3) 辺 BC の長さが 7 cm、∠D=80∘ のとき、辺 EF の長さと ∠A の大きさを求めなさい。
答え
(1) 辺 BC
(2) ∠D
(3) EF=7 cm、∠A=80∘
解説
合同の式 △ABC≡△DEF は、対応する頂点を同じ順に書く約束なので、A と D、B と E、C と F が対応します。
(1) E に対応するのは B、F に対応するのは C だから、辺 EF に対応する辺は辺 BC です。
(2) A に対応するのは D だから、∠A に対応する角は ∠D です。
(3) 合同な図形では対応する線分の長さ、対応する角の大きさはそれぞれ等しいから
対応を調べるときは、図を見なくても「記号の並び順」だけで機械的に読み取れます。逆に、自分が合同の式を書くときも、対応順を守らないと減点されるので注意しましょう。
△ABC の辺 AB 上に点 D、辺 AC 上に点 E があり、DE // BC です。∠A=40∘、∠ADE=70∘ のとき、∠ACB の大きさを求めなさい。
答え
70∘
解説
DE // BC に、直線 AB が交わっていると見ます。∠ADE と ∠ABC は同位角の位置にあるので、平行線の性質から
次に △ABC の内角の和を使います。三角形の内角の和は 180∘ だから
検算として、△ADE で ∠AED=180∘−40∘−70∘=70∘ を求め、∠AED と ∠ACB が同位角で等しいことからも 70∘ が確かめられます。
内角の和が 1440∘ である多角形は何角形ですか。また、それが正多角形であるとき、1つの内角の大きさを求めなさい。
答え
十角形、1つの内角は 144∘
解説
n 角形の内角の和は 180∘×(n−2) だから、方程式を立てます。
両辺を 180 で割って
よって十角形です。
正十角形なら10個の内角がすべて等しいから、1つの内角は
検算: 1つの外角は 360∘÷10=36∘ で、180∘−36∘=144∘。一致します。内角の和から n を求める問題は、「180 で割ってから 2 を足す」という手順に整理しておくとミスが減ります。
1つの内角の大きさが、1つの外角の大きさの3倍である正多角形は、正何角形ですか。
答え
正八角形
解説
1つの外角の大きさを x とおくと、1つの内角は 3x と表せます。内角と外角はとなり合って一直線の角をつくるので、和は 180∘ です。
つまり1つの外角は 45∘ です。外角の和はつねに 360∘ だから、頂点の数は
よって正八角形です。
検算: 正八角形の1つの内角は 180∘−45∘=135∘ で、たしかに外角 45∘ の3倍になっています。「内角 + 外角 =180∘」で外角の方程式を立てるのが、この型の問題の定石です。
△ABC で ∠A=50∘ とします。∠B の二等分線と ∠C の二等分線の交点を P とするとき、∠BPC の大きさを求めなさい。
答え
115∘
解説
まず △ABC の内角の和から
BP は ∠B の二等分線、CP は ∠C の二等分線だから
∠B と ∠C のそれぞれの大きさはわかりませんが、和ならわかります。
△PBC の内角の和は 180∘ だから
「1つ1つの角はわからなくても、和ならわかる」という発想がポイントです。一般に ∠BPC=90∘+21∠A が成り立ち、90∘+25∘=115∘ と検算できます。
線分 AB と線分 CD が点 O で交わっていて、AO=BO、CO=DO です。このとき、AC=BD であることを証明しなさい。
答え
△AOC≡△BOD(2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい)を示し、対応する辺として AC=BD を導く(完全な証明は解説を参照)。
解説
仮定は AO=BO、CO=DO、結論は AC=BD です。結論の AC と BD をそれぞれ辺にもつ △AOC と △BOD に注目し、合同を示す方針を立てます。辺は仮定から2組そろうので、あと1つは2つの線分が点 O で交わってできる対頂角を使います。
【証明】
△AOC と △BOD において、
仮定より AO=BO …①
仮定より CO=DO …②
対頂角は等しいから ∠AOC=∠BOD …③
①、②、③より、2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいから
合同な図形の対応する辺は等しいから
(証明終)
③の ∠AOC は①の辺 AO と②の辺 CO にはさまれた「間の角」になっていることを確かめてください。また、合同の式は A と B、O と O、C と D の対応順に書きます。根拠(仮定より・対頂角は等しいから)を1つずつそえるのを忘れないようにしましょう。
AB=AC である △ABC の辺 BC の中点を M とします。
(1) △ABM≡△ACM であることを証明しなさい。
(2) ∠AMB=90∘ であることを証明しなさい。
答え
(1) 3組の辺がそれぞれ等しいことから △ABM≡△ACM(完全な証明は解説を参照)
(2) ∠AMB=∠AMC と ∠AMB+∠AMC=180∘ から ∠AMB=90∘(完全な証明は解説を参照)
解説
(1) 仮定は AB=AC と「M は辺 BC の中点」、結論は △ABM≡△ACM です。2つの三角形は辺 AM を共有していることに注目すると、辺が3組そろいます。
【証明】
△ABM と △ACM において、
仮定より AB=AC …①
M は辺 BC の中点だから BM=CM …②
AM は共通 …③
①、②、③より、3組の辺がそれぞれ等しいから
(証明終)
(2) (1)の結果を根拠として使います。
【証明】
(1)より △ABM≡△ACM であり、合同な図形の対応する角は等しいから
また、M は辺 BC 上の点なので、B、M、C は一直線上にあり
④を⑤に代入すると
(証明終)
「合同 → 対応する角が等しい → 一直線の角 180∘ と組み合わせる」という流れは、垂直を証明するときの代表的なパターンです。この問題は「二等辺三角形の頂点と底辺の中点を結ぶ線分は、底辺と垂直になる」という重要な事実の証明にもなっています。
凸五角形(すべての内角が 180∘ より小さい五角形)の頂点の位置に、5つの点 A、B、C、D、E がこの順にあります。5本の線分 AC、BD、CE、DA、EB をひくと、星形の図形ができます。この星形の5つの先端の角の和、すなわち
を求めなさい。
答え
180∘
解説
5つの角がばらばらに見えますが、「三角形の内角の和」と「対頂角」を使って、1つの三角形に角を集めるのが定石です。
線分 BD と線分 CE の交点を P とします(凸五角形では、この2本の対角線は五角形の内部で交わります)。P は線分 BD 上の点だから ∠PBE=∠DBE、∠PDC=∠BDC であり、P は線分 CE 上の点だから ∠PEB=∠CEB、∠PCD=∠ECD です。
まず、△PBE と △PCD の内角の和はどちらも 180∘ です。
ここで ∠BPE と ∠CPD は対頂角なので等しい。2つの式を比べると
次に、△ACD の内角の和を考えます。
凸五角形では、線分 CE は ∠ACD の内部を通り、線分 DB は ∠ADC の内部を通るので、これらの角は次のように分けられます。
代入すると
(★)を使って ∠PCD+∠PDC を ∠DBE+∠CEB におきかえると
よって、星形の先端の角の和は 180∘ です。
「離れた角を、対頂角や外角を使って1つの三角形に集める」という考え方は、複雑な角の和を求める問題全般で使える強力な手法です。
AB=AC である鋭角三角形 ABC があります。頂点 B から辺 AC に垂線をひき、AC との交点を D とします。また、頂点 C から辺 AB に垂線をひき、AB との交点を E とします。このとき、BD=CE であることを証明しなさい。
答え
△ABD≡△ACE(1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい)を示し、対応する辺として BD=CE を導く(完全な証明は解説を参照)。
解説
仮定は AB=AC、BD⊥AC、CE⊥AB、結論は BD=CE です。BD をふくむ △ABD と、CE をふくむ △ACE に注目します。辺は AB=AC の1組しかそろわないので、角を2つそろえる方針、つまり「1組の辺とその両端の角」をねらいます。∠A が共通で、垂線から直角が1組とれますが、直角は辺 AB、AC の両端の角ではないので、三角形の内角の和を使って残りの角が等しいことを導くのがポイントです。
【証明】
△ABD と △ACE において、
仮定より AB=AC …①
∠A は共通だから ∠BAD=∠CAE …②
BD⊥AC、CE⊥AB だから ∠ADB=∠AEC=90∘ …③
三角形の内角の和は 180∘ だから、②、③より
①、②、④より、1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しいから
合同な図形の対応する辺は等しいから
(証明終)
②の ∠BAD と④の ∠ABD は、①の辺 AB の両端の角(∠CAE と ∠ACE は辺 AC の両端の角)になっていることを確かめてください。「2組の角が等しければ、残りの角も自動的に等しい」——内角の和を使うこの1手は、入試の証明で頻出のテクニックです。
鋭角三角形 ABC の外側に、辺 AB を1辺とする正三角形 ABD と、辺 AC を1辺とする正三角形 ACE をつくります(D は直線 AB について C と反対側、E は直線 AC について B と反対側にあります)。このとき、CD=BE であることを証明しなさい。
答え
△ADC≡△ABE(2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい)を示し、対応する辺として CD=BE を導く(完全な証明は解説を参照)。
解説
結論の CD をふくむ △ADC と、BE をふくむ △ABE に注目します。正三角形の定義(3つの辺が等しく、3つの角がすべて 60∘)から、辺が2組そろいます。間の角 ∠DAC と ∠BAE は、どちらも「60∘ と ∠BAC の和」になっていることに気づけるかが勝負です。
【証明】
△ADC と △ABE において、
△ABD は正三角形だから AD=AB …①
△ACE は正三角形だから AC=AE …②
また、D は直線 AB について C と反対側にあるから、∠DAC は ∠DAB と ∠BAC を合わせた角であり、正三角形の1つの内角は 60∘ だから
同様に、E は直線 AC について B と反対側にあるから
よって
①、②、③より、2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいから
合同な図形の対応する辺は等しいから
(証明終)
③のように、等しい角どうしに同じ角(∠BAC)を加えても等しいままである、という考え方は難関校の証明問題で何度も登場します。合同の式の対応(A と A、D と B、C と E)から、対応する辺が CD と BE になることも必ず確認しましょう。