1次関数と変化の割合
水が L 入った水そうから、毎分 L ずつ水を抜くとします。 分後の水の量を L とすると、、つまり と表せます。このように、 が の1次式で表されるとき、 は の1次関数であるといいます。
ここで注意したいのは、(反比例)や は1次関数ではないことです。「 の1次式( の項と定数の項だけ)で書けるか」が判断のポイントです。
1次関数では、 が増えたとき がどれだけ増えるかを表す「変化の割合」がとても大切です。
1次関数のグラフ(傾きと切片、変域)
1次関数 のグラフは直線になります。 のとき なので、グラフは 軸上の点 を通ります。この をグラフの切片といいます。また、 が 増えるごとに は 増えるので、 はグラフの傾きぐあいを表します。この をグラフの傾きといいます。
たとえば のグラフなら、切片の点 から「右へ 、上へ 」進んだ点 をとって結ぶと、格子点(座標が整数の点)を通るきれいな直線がかけます。傾きが分数のときは、分母だけ右へ、分子だけ上へ進むと考えましょう。
次に、 の値の範囲(変域)が決まっているときの、 の変域の求め方を考えます。グラフは直線なので、 の変域は の変域の両端の値だけで決まります。ただし、傾きが負のときは大小が入れかわることに注意が必要です。
1次関数の式の求め方
1次関数の式 を決めるには、(傾き)と (切片)の2つの値がわかればよいのです。問題文からこの2つを求めるパターンを整理しましょう。
方程式とグラフ・1次関数の利用
のように、2つの文字をふくむ1次方程式(2元1次方程式)を成り立たせる 、 の組を座標とする点をすべてかくと、直線になります。実際、 を について解くと となり、1次関数のグラフと同じものだとわかります。
つまり「2元1次方程式のグラフ」は、 について解けば「1次関数のグラフ」としてかけるのです。ただし特別な形として、 のグラフは 軸に平行な直線、 のグラフは 軸に平行な直線になることも覚えておきましょう。
1次関数は、身のまわりの問題を解くための強力な道具です。よく出るのは次の3つの場面です。
・水そうの問題 … 水の量が一定の割合で変わる → 変化の割合が傾きになる
・料金プランの問題 … 基本料金が切片、1分(1個)あたりの料金が傾きになる
・動く点(動点)の問題 … 点がどの辺の上にあるかで場合分けし、それぞれの変域で式をつくる
どの問題でも、「何を 、何を とするか」を最初にはっきりさせ、式をつくったら変域( の値の範囲)を必ず確認するのがコツです。