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中2数学3

1次関数

y=ax+b の式とグラフ、変化の割合、直線の交点と応用を学びます。

1次関数と変化の割合

水が 4040 L 入った水そうから、毎分 22 L ずつ水を抜くとします。xx 分後の水の量を yy L とすると、y=402xy = 40 - 2x、つまり y=2x+40y = -2x + 40 と表せます。このように、yyxx の1次式で表されるとき、yyxx の1次関数であるといいます。

1次関数の定義

yyxx の関数で、
$y=ax+b(a,b は定数, a0)y = ax + b \quad (a, b \text{ は定数}, \ a \ne 0)$

の形で表されるとき、yyxx の1次関数であるといいます。とくに b=0b = 0 のときは y=axy = ax となり、これは中1で学んだ比例です。つまり、比例は1次関数の特別な場合です。

ここで注意したいのは、y=6xy = \dfrac{6}{x}(反比例)や y=x2y = x^2 は1次関数ではないことです。「xx の1次式(xx の項と定数の項だけ)で書けるか」が判断のポイントです。

1次関数では、xx が増えたとき yy がどれだけ増えるかを表す「変化の割合」がとても大切です。

変化の割合

変化の割合=y の増加量x の増加量\text{変化の割合} = \frac{y \text{ の増加量}}{x \text{ の増加量}}

1次関数 y=ax+by = ax + b では、変化の割合はつねに一定で、aa に等しくなります。「xx11 増えると yyaa 増える」と覚えましょう。反比例など、1次関数でない関数では変化の割合は一定になりません。

例題 1(変化の割合)

1次関数 y=2x+3y = 2x + 3 で、xx の値が 11 から 44 まで増加するときの変化の割合を求めよ。

解き方

x=1x = 1 のとき y=2×1+3=5y = 2 \times 1 + 3 = 5x=4x = 4 のとき y=2×4+3=11y = 2 \times 4 + 3 = 11 です。

xx の増加量は 41=34 - 1 = 3yy の増加量は 115=611 - 5 = 6 なので

変化の割合=63=2\text{変化の割合} = \frac{6}{3} = 2

これは式の xx の係数 a=2a = 2 と一致しています。1次関数では、どの区間で計算しても変化の割合はつねに aa になります。

1次関数のグラフ(傾きと切片、変域)

1次関数 y=ax+by = ax + b のグラフは直線になります。x=0x = 0 のとき y=by = b なので、グラフは yy 軸上の点 (0, b)(0, \ b) を通ります。この bb をグラフの切片といいます。また、xx11 増えるごとに yyaa 増えるので、aa はグラフの傾きぐあいを表します。この aa をグラフの傾きといいます。

y = ax + b のグラフ

1次関数 y=ax+by = ax + b のグラフは、傾きが aa、切片が bb の直線です。

a>0a > 0 のとき … 右上がりの直線(xx が増えると yy も増える)
a<0a < 0 のとき … 右下がりの直線(xx が増えると yy は減る)

グラフをかくときは、まず切片 (0, b)(0, \ b) に点をとり、そこから「右へ 11、上へ aa」進んだ点をとって、2点を直線で結びます。

たとえば y=23x1y = \dfrac{2}{3}x - 1 のグラフなら、切片の点 (0, 1)(0, \ -1) から「右へ 33、上へ 22」進んだ点 (3, 1)(3, \ 1) をとって結ぶと、格子点(座標が整数の点)を通るきれいな直線がかけます。傾きが分数のときは、分母だけ右へ、分子だけ上へ進むと考えましょう。

次に、xx の値の範囲(変域)が決まっているときの、yy の変域の求め方を考えます。グラフは直線なので、yy の変域は xx の変域の両端の値だけで決まります。ただし、傾きが負のときは大小が入れかわることに注意が必要です。

例題 2(変域)

1次関数 y=2x+4y = -2x + 4 で、xx の変域が 1x3-1 \le x \le 3 のときの yy の変域を求めよ。

解き方

変域の両端の xx の値を代入します。

x=1x = -1 のとき y=2×(1)+4=6y = -2 \times (-1) + 4 = 6

x=3x = 3 のとき y=2×3+4=2y = -2 \times 3 + 4 = -2

傾きが 2<0-2 < 0 なので、グラフは右下がりです。つまり xx が小さい端(x=1x = -1)で yy は最大の 66xx が大きい端(x=3x = 3)で yy は最小の 2-2 になります。よって

2y6-2 \le y \le 6

傾きが負のときは「xx の左端が yy の最大」になります。1y3-1 \le y \le 3 のように xx の変域と同じ順に書いてしまうミスが多いので、必ずグラフの上がり下がりをイメージしましょう。

1次関数の式の求め方

1次関数の式 y=ax+by = ax + b を決めるには、aa(傾き)と bb(切片)の2つの値がわかればよいのです。問題文からこの2つを求めるパターンを整理しましょう。

式を求める3つのパターン

1. 傾きと切片がわかる → そのまま y=ax+by = ax + b に当てはめる

2. 傾き aa と通る1点がわかる → y=ax+by = ax + b に点の座標を代入して bb を求める

3. 通る2点がわかる → まず変化の割合から傾き aa を求め、次に1点を代入して bb を求める

どのパターンでも、最後は「求めた式に点の座標を代入して成り立つか」で検算できます。

例題 3(傾きと1点)

傾きが 33 で、点 (2, 5)(2, \ 5) を通る直線の式を求めよ。

解き方

傾きが 33 なので、求める式は y=3x+by = 3x + b とおけます。

この直線は点 (2, 5)(2, \ 5) を通るので、x=2x = 2y=5y = 5 を代入して

5=3×2+b5 = 3 \times 2 + b
5=6+b5 = 6 + b
b=1b = -1

よって、求める式は y=3x1y = 3x - 1 です。

検算: x=2x = 2 を代入すると y=3×21=5y = 3 \times 2 - 1 = 5 となり、確かに点 (2, 5)(2, \ 5) を通ります。

例題 4(2点を通る直線)

2点 (1, 4)(1, \ 4)(3, 8)(3, \ 8) を通る直線の式を求めよ。

解き方

まず傾きを求めます。傾きは変化の割合に等しいので

a=8431=42=2a = \frac{8 - 4}{3 - 1} = \frac{4}{2} = 2

よって y=2x+by = 2x + b とおけます。点 (1, 4)(1, \ 4) を通るので

4=2×1+b4 = 2 \times 1 + b
b=2b = 2

よって、求める式は y=2x+2y = 2x + 2 です。

検算: もう一方の点 (3, 8)(3, \ 8) を代入すると y=2×3+2=8y = 2 \times 3 + 2 = 8 となり成り立ちます。2点を通る問題では、代入に使わなかった方の点で検算すると確実です。

方程式とグラフ・1次関数の利用

2x+y=52x + y = 5 のように、2つの文字をふくむ1次方程式(2元1次方程式)を成り立たせる xxyy の組を座標とする点をすべてかくと、直線になります。実際、2x+y=52x + y = 5yy について解くと y=2x+5y = -2x + 5 となり、1次関数のグラフと同じものだとわかります。

つまり「2元1次方程式のグラフ」は、yy について解けば「1次関数のグラフ」としてかけるのです。ただし特別な形として、y=3y = 3 のグラフは xx 軸に平行な直線、x=2x = 2 のグラフは yy 軸に平行な直線になることも覚えておきましょう。

直線の交点と連立方程式

2つの直線の交点の座標は、2つの直線の式を組にした連立方程式の解と一致します。

グラフから交点が読み取れないときでも、連立方程式を解けば交点の座標が正確に求められます。逆に、連立方程式の解は「2つのグラフの交点」として図で確かめることもできます。

例題 5(交点の座標)

2直線 y=x+1y = x + 1y=2x+7y = -2x + 7 の交点の座標を求めよ。

解き方

交点では2つの直線の yy の値が等しいので、右辺どうしを等しいとおきます。

x+1=2x+7x + 1 = -2x + 7

2x-2x を左辺に、11 を右辺に移項して

3x=63x = 6
x=2x = 2

y=x+1y = x + 1x=2x = 2 を代入して y=2+1=3y = 2 + 1 = 3。よって交点の座標は (2, 3)(2, \ 3) です。

検算: もう一方の式に代入すると y=2×2+7=3y = -2 \times 2 + 7 = 3 となり一致します。

1次関数は、身のまわりの問題を解くための強力な道具です。よく出るのは次の3つの場面です。

・水そうの問題 … 水の量が一定の割合で変わる → 変化の割合が傾きになる
・料金プランの問題 … 基本料金が切片、1分(1個)あたりの料金が傾きになる
・動く点(動点)の問題 … 点がどの辺の上にあるかで場合分けし、それぞれの変域で式をつくる

どの問題でも、「何を xx、何を yy とするか」を最初にはっきりさせ、式をつくったら変域(xx の値の範囲)を必ず確認するのがコツです。

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