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中2数学1

式の計算

多項式の計算、単項式の乗除、文字式を使った説明を学びます。

単項式と多項式

3x3x5a2b-5a^2b のように、数や文字の乗法だけでつくられた式を単項式といいます。55 のような数だけの項も単項式の仲間です。いっぽう、2x+3y12x + 3y - 1 のように、単項式の和の形で表された式を多項式といい、1つ1つの単項式 2x2x3y3y1-1 をその多項式の項といいます。

単項式で掛け合わされている文字の個数を、その単項式の次数といいます。たとえば 3x23x^2xx が2個掛けられているので次数は 224a2b-4a^2baa が2個と bb が1個で次数は 33 です。多項式では、各項の次数のうちもっとも大きいものを、その多項式の次数といいます。次数が 11 の式を1次式、次数が 22 の式を2次式とよびます。

用語のまとめ

単項式 … 数や文字の乗法だけでできた式(例: 3x3x5a2b-5a^2b)

多項式 … 単項式の和の形の式(例: 2x+3y12x + 3y - 1)

次数 … 掛け合わされている文字の個数。多項式では各項の次数の最大値

同類項 … 文字の部分がまったく同じ項(例: 3x23x^2x2-x^2)

多項式の中で、文字の部分が同じ項を同類項といいます。同類項は、分配法則 ma+na=(m+n)ama + na = (m+n)a を使って1つの項にまとめることができます。なぜまとめられるかというと、たとえば 3x+5x3x + 5x は「xx が3個と xx が5個で、合わせて xx が8個」だからです。ただし 3x23x^22x2x は、文字の部分(x2x^2xx)がちがうので同類項ではなく、まとめることはできません。

例題 1(同類項をまとめる)

3x2+5xx22x3x^2 + 5x - x^2 - 2x の同類項をまとめて簡単にせよ。

解き方

文字の部分が同じ項どうしを並べかえてからまとめます。

3x2+5xx22x=(3x2x2)+(5x2x)3x^2 + 5x - x^2 - 2x = (3x^2 - x^2) + (5x - 2x)

x2x^2 の項は 31=23 - 1 = 22x22x^2xx の項は 52=35 - 2 = 33x3x となるので

3x2+5xx22x=2x2+3x3x^2 + 5x - x^2 - 2x = 2x^2 + 3x

2x22x^23x3x は同類項ではないので、これ以上まとめられません。ここで計算は終わりです。

多項式の加法・減法と数との乗除

多項式どうしの加法は、かっこをそのまま外して同類項をまとめます。減法は「ひく式の各項の符号を変えて加える」のがルールです。なぜなら、(2a3b)-(2a - 3b)(1)×(2a3b)(-1) \times (2a - 3b) のことなので、分配法則で 2a+3b-2a + 3b となるからです。かっこの前がマイナスのとき、後ろの項の符号を変え忘れるミスがとても多いので注意しましょう。

減法のかっこの外し方

A(B+C)=ABCA - (B + C) = A - B - C

A(BC)=AB+CA - (B - C) = A - B + C

かっこの前がマイナスなら、かっこの中の「すべての項」の符号を変えて外す。

例題 2(多項式の減法)

(2a+5b)(4a3b)(2a + 5b) - (4a - 3b) を計算せよ。

解き方

かっこの前がマイナスなので、4a4a3b-3b の両方の符号を変えて外します。

(2a+5b)(4a3b)=2a+5b4a+3b(2a + 5b) - (4a - 3b) = 2a + 5b - 4a + 3b

同類項をまとめて

(2a4a)+(5b+3b)=2a+8b(2a - 4a) + (5b + 3b) = -2a + 8b

3b-3b の符号を変えると +3b+3b になるところがポイントです。「後ろの項だけ変え忘れる」ミスに気をつけましょう。

多項式と数の乗法は、分配法則を使ってかっこの中のすべての項に数を掛けます。除法は、割る数の逆数を掛ける形に直すか、各項をそれぞれ割ります。たとえば (8a12b)÷4(8a - 12b) \div 4 は、8a÷4=2a8a \div 4 = 2a12b÷4=3b-12b \div 4 = -3b より 2a3b2a - 3b です。

分数の形の式の加減は、通分してから分子どうしを計算します。分子には多項式全体が入るので、かっこをつけて計算するのが安全です。

例題 3(分数の形の計算)

2x+y3+xy6\dfrac{2x+y}{3} + \dfrac{x-y}{6} を計算せよ。

解き方

分母 3366 の最小公倍数 66 で通分します。

2x+y3+xy6=2(2x+y)6+xy6\frac{2x+y}{3} + \frac{x-y}{6} = \frac{2(2x+y)}{6} + \frac{x-y}{6}

分子どうしを計算します。かっこを外して

2(2x+y)+(xy)6=4x+2y+xy6\frac{2(2x+y) + (x-y)}{6} = \frac{4x + 2y + x - y}{6}

同類項をまとめて

5x+y6\frac{5x + y}{6}

通分するとき、分子の多項式全体に数を掛けることを忘れないようにしましょう。2(2x+y)2(2x+y)yy にも 22 が掛かります。

単項式の乗法・除法

単項式どうしの乗法は、係数どうしの積と文字どうしの積をそれぞれ計算して掛け合わせます。たとえば 3x×(4y)=3×(4)×x×y=12xy3x \times (-4y) = 3 \times (-4) \times x \times y = -12xy です。同じ文字の積は、x×x=x2x \times x = x^2 のように累乗の指数で表します。

累乗を含むときは、まず累乗の部分を計算してから掛けます。(2x)2(-2x)^2(2x)×(2x)=4x2(-2x) \times (-2x) = 4x^2 であり、2x2-2x^2 とはちがうことに注意しましょう。

単項式の乗除のポイント

乗法 … 係数どうし、文字どうしをそれぞれ掛ける

除法 … 分数の形に直すか、割る式の逆数を掛ける

A÷B=AB=A×1BA \div B = \frac{A}{B} = A \times \frac{1}{B}

累乗が先: (3a)2=9a2(-3a)^2 = 9a^2(9a2-9a^2 ではない!)

除法は、分数の形に直して約分するのが基本です。たとえば

8ab÷2a=8ab2a=4b8ab \div 2a = \frac{8ab}{2a} = 4b

のように、係数どうし、文字どうしで約分します。割る式が分数のときは、逆数を掛ける形に直します。乗法と除法が混ざった式では、割る部分だけを逆数にして、全体を1つの分数にまとめると計算ミスが減ります。

例題 4(乗除の混じった計算)

4a2b÷2a×3b4a^2b \div 2a \times 3b を計算せよ。

解き方

割るのは 2a2a だけなので、2a2a を分母にして全体を1つの分数にまとめます。

4a2b÷2a×3b=4a2b×3b2a4a^2b \div 2a \times 3b = \frac{4a^2b \times 3b}{2a}

分子を計算すると 4a2b×3b=12a2b24a^2b \times 3b = 12a^2b^2 なので

12a2b22a=6ab2\frac{12a^2b^2}{2a} = 6ab^2

よくあるミスは、2a×3b2a \times 3b を先に計算して 4a2b÷6ab4a^2b \div 6ab としてしまうことです。除法の直後の 2a2a だけが分母にくることに注意しましょう。左から順に計算すれば 4a2b÷2a=2ab4a^2b \div 2a = 2ab2ab×3b=6ab22ab \times 3b = 6ab^2 となり、同じ答えになります。

文字式の利用

文字式を使うと、「どんな整数でも成り立つ」性質を説明できます。たとえば偶数は「2で割り切れる数」なので、整数 nn を使って 2n2n と表せます。奇数は偶数より 11 大きい数なので 2n+12n + 1 と表せます。具体的な数で確かめるだけでは「すべての場合」を調べたことにはなりませんが、文字で表せば一度にすべての整数について説明できるのです。

いろいろな数の表し方($m$、$n$ は整数)

偶数 … 2n2n / 奇数 … 2n+12n + 1

連続する3つの整数 … nnn+1n+1n+2n+2

mm の倍数 … mnmn(例: 3の倍数は 3n3n)

十の位が aa、一の位が bb の2けたの自然数 … 10a+b10a + b

2つの数を別々に動かしたいときは、2m2m2n2n のように別の文字を使う

例題 5(整数の性質の説明)

連続する3つの整数の和は3の倍数になる。このことを文字式を使って説明せよ。

解き方

連続する3つの整数は、いちばん小さい数を nn とすると、nnn+1n+1n+2n+2 と表せます。この3つの数の和は

n+(n+1)+(n+2)=3n+3=3(n+1)n + (n+1) + (n+2) = 3n + 3 = 3(n+1)

n+1n+1 は整数だから、3(n+1)3(n+1) は3の倍数です。したがって、連続する3つの整数の和は3の倍数になります。

説明のゴールは「3 ×(整数)の形をつくる」ことです。最後に「n+1n+1 は整数だから」とひとこと添えるのを忘れないようにしましょう。

2x+3y=62x + 3y = 6 のような等式を、y=223xy = 2 - \dfrac{2}{3}x のように目的の文字だけを左辺に残す形に直すことを、「yy について解く」といいます。これを等式の変形といい、方程式を解くときと同じように、移項したり両辺を同じ数で割ったりして変形します。面積や体積の公式から、求めたい文字を取り出すときに役立ちます。

例題 6(等式の変形)

長方形の縦の長さを aa、横の長さを bb とすると、周の長さ \ell=2(a+b)\ell = 2(a+b) と表される。この等式を bb について解け。

解き方

両辺を入れかえて、bb を含む項を左辺にします。

2(a+b)=2(a+b) = \ell

両辺を 22 で割って

a+b=2a + b = \frac{\ell}{2}

aa を右辺に移項して

b=2ab = \frac{\ell}{2} - a

bb について解く」とは、「bb =(bb を含まない式)」の形にすることです。左辺に bb 以外の文字が残っていないか、最後に確認しましょう。

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