中2数学 式の計算
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
(1) 多項式 3x2−2x+5 の項をすべて答えよ。また、この多項式の次数を答えよ。
(2) 単項式 −4a2b の係数と次数を答えよ。
答え
(1) 項: 3x2、−2x、5、次数: 2
(2) 係数: −4、次数: 3
解説
(1) 多項式の項は、和の形に直したときの1つ1つの単項式です。
なので、項は 3x2、−2x、5 の3つです。符号まで含めて「−2x」と答えることに注意しましょう。各項の次数は順に 2、1、0 で、多項式の次数はそのうち最大の 2 です。
(2) −4a2b の数の部分が係数なので、係数は −4 です。文字は a が2個、b が1個掛け合わされているので、次数は 2+1=3 です。次数は「文字の種類の数」ではなく「掛け合わされている文字の個数」であることに注意しましょう。
次の式の同類項をまとめて簡単にせよ。
(1) 5x+3y−2x+y
(2) 4a2−3a+1−a2+5a−6
答え
(1) 3x+4y
(2) 3a2+2a−5
解説
同類項(文字の部分が同じ項)どうしを、係数の和でまとめます。
(1) x の項と y の項に分けて
(2) a2 の項、a の項、数の項の3種類に分けます。
a2 と a は文字の部分がちがうので、まとめてはいけません。移動するとき、項の前の符号ごといっしょに動かすのがミスを防ぐコツです。
次の計算をせよ。
(1) (3x+2y)+(4x−5y)
(2) (5a−3b)−(2a−7b)
答え
(1) 7x−3y
(2) 3a+4b
解説
(1) 加法はかっこをそのまま外して同類項をまとめます。
(2) 減法は、ひく式のすべての項の符号を変えて外します。2a は −2a に、−7b は +7b になります。
かっこの前がマイナスのとき、2つ目の項 −7b の符号の変え忘れがいちばん多いミスです。外した直後の式を必ず書いてから、同類項をまとめましょう。
次の計算をせよ。
(1) 3(2x−5y)
(2) (8a−12b)÷4
答え
(1) 6x−15y
(2) 2a−3b
解説
(1) 分配法則で、かっこの中のすべての項に 3 を掛けます。
(2) 各項をそれぞれ 4 で割ります。
除法は 48a−12b という分数の形に直して約分してもかまいません。「最初の項だけ割って、8a÷4−12b としてしまう」ミスに注意。すべての項に同じ操作をするのが分配法則です。
次の計算をせよ。
(1) 3x×(−4y)
(2) 8ab÷2a
答え
(1) −12xy
(2) 4b
解説
(1) 係数どうし、文字どうしをそれぞれ掛けます。
正の数と負の数の積なので、符号はマイナスです。
(2) 分数の形に直して約分します。
係数は 8÷2=4、文字は a が分母・分子で約分されて b だけが残るので
検算として、答え 4b に割る式 2a を掛けると 4b×2a=8ab となり、元の式に戻ることが確認できます。
次の計算をせよ。
(1) 2(3x−y)−3(x−2y)
(2) 3(2a−4b)−2(5a−7b)
答え
(1) 3x+4y
(2) −4a+2b
解説
「分配法則でかっこを外す → 同類項をまとめる」の2段階で計算します。
(1) それぞれのかっこを外します。−3 を掛けるときは符号に注意して
同類項をまとめて
(2) 同じように、−2 を両方の項に掛けます。−2×(−7b)=+14b です。
負の数を掛けるときの「マイナス × マイナス = プラス」を丁寧に処理するのがポイントです。かっこを外した式を省略せずに書けば、符号ミスはほぼ防げます。
23x+y−3x−y を計算せよ。
答え
67x+5y
解説
分母 2 と 3 の最小公倍数 6 で通分します。分子にはかっこをつけて
分子のかっこを外します。−2×(−y)=+2y に注意して
分子の同類項をまとめて
この計算の最大の落とし穴は、2つ目の分数の分子 x−y 全体にマイナスがかかることです。「−2(x−y)」とかっこごと書いてから外せば、−2x+2y と正しく計算できます。答えの分子 7x+5y はこれ以上約分できないので、これで完成です。
次の計算をせよ。
(1) (−3a)2×2b
(2) 12x2y÷4xy×3y
答え
(1) 18a2b
(2) 9xy
解説
(1) 累乗を先に計算します。(−3a)2=(−3a)×(−3a)=9a2 なので
(−3a)2 を −9a2 としてしまうミスが非常に多いところです。かっこ全体が2乗されているので、符号もプラスになります。
(2) 割るのは 4xy だけなので、4xy を分母にして1つの分数にまとめます。
分子は 12x2y×3y=36x2y2 だから
係数は 36÷4=9、文字は x2y2÷xy=xy です。検算として左から順に計算しても、12x2y÷4xy=3x、3x×3y=9xy となり一致します。
x=2、y=−3 のとき、3(2x−y)−2(4x−3y) の値を求めよ。
答え
−13
解説
そのまま代入せず、先に式を簡単にするのが定石です。かっこを外して
同類項をまとめて
ここで x=2、y=−3 を代入します。負の数はかっこをつけて代入すると安全です。
先に式を整理してから代入すると、計算量が減ってミスも減ります。「式の値を求めよ」と言われたら、まず「簡単にできないか?」と考える習慣をつけましょう。
次の等式を〔 〕内の文字について解け。
(1) 2x+3y=6 〔y〕
(2) S=21(a+b)h 〔a〕
答え
(1) y=36−2x
(2) a=h2S−b
解説
(1) y を含む項だけを左辺に残します。2x を右辺に移項して
両辺を 3 で割って
y=2−32x と書いても正解です。
(2) 台形の面積の公式です。まず両辺を入れかえ、分数をなくすために両辺に 2 を掛けます。
両辺を h で割って
b を右辺に移項して
等式の変形は「方程式を解く」のと同じ操作(移項、両辺に同じ数を掛ける・割る)です。目的の文字以外はすべて数とみなして進めましょう。
2つの奇数の和は偶数になる。このことを文字式を使って説明せよ。
答え
2つの奇数を 2m+1、2n+1(m、n は整数)とすると、和は 2(m+n+1) となり、m+n+1 は整数だから偶数である。
解説
奇数は「偶数より 1 大きい数」なので、整数を使って 2m+1 の形に表せます。ここで大切なのは、2つの奇数は同じ数とは限らないので、別々の文字 m、n を使うことです。
【説明】 m、n を整数とすると、2つの奇数は 2m+1、2n+1 と表せる。この2つの数の和は
m+n+1 は整数だから、2(m+n+1) は偶数である。したがって、2つの奇数の和は偶数になる。
もし両方を 2n+1 と表すと、「同じ奇数どうしの和」しか説明したことになりません。また、最後の「m+n+1 は整数だから」という一文は、2 ×(整数)の形になっている(=偶数の定義に当てはまる)ことを示す大事な部分なので、必ず書きましょう。
十の位の数が a、一の位の数が b の2けたの自然数がある。
(1) この自然数と、十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数との和は、11の倍数になることを説明せよ。
(2) この自然数と、入れかえてできる自然数との差は、9の倍数になることを説明せよ。
答え
(1) 和は 11(a+b) となり、a+b は整数だから11の倍数である。
(2) 差は 9(a−b) となり、a−b は整数だから9の倍数である。
解説
2けたの自然数は、位の数を使って 10a+b と表せます(十の位が a なので 10 が a 個、一の位が b)。入れかえてできる数は、十の位が b、一の位が a になるので 10b+a です。
(1) 2つの数の和を計算します。
a+b は整数だから、11(a+b) は11の倍数です。したがって、和は11の倍数になります。
(2) 2つの数の差を計算します。かっこを外すときの符号に注意して
a−b は整数だから、9(a−b) は9の倍数です。したがって、差は9の倍数になります。
具体例で確かめると、52+25=77=11×7、52−25=27=9×3 となり、確かに成り立っています。「2けたの数 =10a+b」という表し方は入試で非常によく使われるので、必ず使えるようにしておきましょう。
カレンダーの中のある数 n を中央として、その上下左右の4つの数と n の合計5つの数を十字の形に囲む。このとき、5つの数の和は中央の数 n の5倍になることを説明せよ。ただし、カレンダーは横に1週間(7日)ずつ並んでいるものとする。
答え
5つの数は n−7、n−1、n、n+1、n+7 と表せ、和は 5n となるから、中央の数の5倍である。
解説
カレンダーは横に7日ずつ並んでいるので、ある数 n に対して、すぐ上の数は7日前の n−7、すぐ下の数は7日後の n+7 です。また、左の数は n−1、右の数は n+1 です。
【説明】 中央の数を n とすると、十字に囲んだ5つの数は
と表せる。この5つの数の和は
したがって、5つの数の和は中央の数 n の5倍になる。
−7 と +7、−1 と +1 がそれぞれ打ち消し合うので、n の項だけが残るのがこの問題のしくみです。具体例で確かめると、中央を 10 とすれば 3+9+10+11+17=50=5×10 で成り立ちます。カレンダー問題では「上下は ±7、左右は ±1」という位置関係の式化がすべてです。
底面の半径が r、高さが h の円錐の体積 V は V=31πr2h と表される。
(1) この等式を h について解け。
(2) 体積が 12π、底面の半径が 3 の円錐の高さを、(1) の式を使って求めよ。
答え
(1) h=πr23V
(2) 4
解説
(1) まず両辺を入れかえて、h を含む項を左辺にします。
分数をなくすために両辺に 3 を掛けて
両辺を πr2 で割って(πr2 は 0 ではないので割ることができます)
(2) (1) の式に V=12π、r=3 を代入します。
分母と分子の π を約分し、36÷9=4 より
検算として、h=4 を元の公式に代入すると V=31×π×9×4=12π となり、確かに一致します。等式の変形は「公式から知りたい量を取り出す道具」であり、このように理科や図形の計算で実際に活躍します。