平方根の意味
2乗すると になる数を考えてみましょう。 ですが、 でもあります。このように、2乗すると になる数を、 の平方根といいます。 の平方根は と の2つです。
では、2乗すると になる数はどうでしょうか。、 なので、その数は と の間にありますが、分数や有限の小数ではぴったり表せません。そこで、新しい記号 (根号、「ルート」と読みます)を使って、2乗すると になる正の数を と表します。
分数 ( は整数、 は でない整数)の形で表せる数を有理数、表せない数を無理数といいます。 や 、円周率 は無理数です。一方、 のように根号が外れる数は有理数なので、「根号がついていれば無理数」とは限らない点に注意しましょう。
有理数を小数で表すと、 のような有限小数か、 のように同じ数字の並びがくり返される循環小数になります。無理数は、 のように、くり返しのない小数が限りなく続く数です。
根号を含む式の乗法・除法
根号を含む数どうしのかけ算・わり算には、便利な計算法則があります。たとえば を2乗してみると、 となります。つまり は「2乗すると になる正の数」なので、 と等しいのです。
かけ算では、先に の形に直してから計算すると、根号の中が小さいまま計算できてミスが減ります。たとえば
のように、根号の外どうし・中どうしをそれぞれかけます。
のように分母に根号があると、値の見当がつけにくく、たし算・ひき算もしにくくなります。そこで、分母と分子に同じ数をかけて、分母に根号を含まない形に直します。これを分母を有理化するといいます。
根号を含む式の加法・減法と乗法公式
根号を含む式のたし算・ひき算は、文字式の同類項をまとめるのと同じ要領で計算します。 を文字 のように見て
とまとめます。根号の中が違う項( と など)は、これ以上まとめられません。
のような式は、2年生までに学んだ乗法公式がそのまま使えます。
の や に根号を含む数を当てはめて計算します。
平方根の利用
、、 などの近似値は、およその大きさをつかむのに役立ちます。大きな数や小数の平方根も、 の形に変形すれば、これらの近似値から計算できます。
また、 のような無理数がどの整数の間にあるかは、平方数ではさんで調べます。 より 、つまり なので、 は と の間の数だとわかります。この考え方は、 をはさむ不等式を満たす自然数 を数える入試問題でもよく使われます。