中3数学 三平方の定理
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
次の直角三角形の斜辺の長さを求めよ。
(1) 直角をはさむ2辺が 5 cm と 12 cm
(2) 直角をはさむ2辺が 4 cm と 7 cm
答え
(1) 13 cm
(2) 65 cm
解説
三平方の定理「直角をはさむ2辺を a、b、斜辺を c とすると a2+b2=c2」を使います。
(1) 斜辺を x cm とすると
x>0 だから x=169=13。答えは 13 cm です。5:12:13 は覚えておきたい整数の組です。
(2) 斜辺を x cm とすると
x>0 だから x=65。65=5×13 で2乗の因数を含まないので、これ以上簡単にできません。答えは 65 cm です。
答えが整数にならないときは「根号の中が簡単にできないか」を必ず確認しましょう。
次の直角三角形の残りの辺の長さを求めよ。
(1) 斜辺が 10 cm、他の1辺が 6 cm
(2) 斜辺が 8 cm、他の1辺が 4 cm
答え
(1) 8 cm
(2) 43 cm
解説
斜辺が分かっているときは、a2=c2−b2 の形(引き算)になります。
(1) 求める辺を x cm とすると
x>0 だから x=8。答えは 8 cm です(6:8:10=3:4:5 の直角三角形です)。
(2) 求める辺を x cm とすると
x>0 だから x=48=16×3=43。答えは 43 cm です。
「斜辺の2乗から引く」のか「足す」のかを取り違えるのが典型的なミスです。斜辺(いちばん長い辺)がどれかを最初に確認しましょう。検算として 42+(43)2=16+48=64=82 が成り立つことも確かめられます。
次の長さを3辺とする三角形は、直角三角形といえるか答えよ。
(1) 7 cm、24 cm、25 cm
(2) 5 cm、6 cm、8 cm
(3) 2 cm、3 cm、5 cm
答え
(1) 直角三角形といえる
(2) 直角三角形といえない
(3) 直角三角形といえる
解説
三平方の定理の逆を使います。いちばん長い辺を c として、a2+b2=c2 が成り立つかどうかを調べます。
(1) いちばん長い辺は 25 cm。
等しいので、直角三角形といえます(7:24:25 も有名な整数の組です)。
(2) いちばん長い辺は 8 cm。
61=64 なので、直角三角形とはいえません。
(3) いちばん長い辺は 5 cm(2<3<5 より 2<3<5)。
等しいので、直角三角形といえます。
必ず「いちばん長い辺」を右辺(c)にして比べること。ここを間違えると正しく判定できません。
次の長さを求めよ。
(1) 直角をはさむ2辺がともに 5 cm の直角二等辺三角形の斜辺の長さ
(2) 30°、60°、90° の直角三角形で、斜辺が 8 cm のときの残りの2辺の長さ
答え
(1) 52 cm
(2) 4 cm(30° の向かいの辺)と 43 cm(60° の向かいの辺)
解説
特別な直角三角形の3辺の比を使います。
(1) 直角二等辺三角形の3辺の比は 1:1:2 です。比の 1 にあたる辺が 5 cm なので、斜辺は
より 52 cm です。三平方の定理でも 52+52=50、50=52 と確かめられます。
(2) 3辺の比は 1:2:3 で、比の 2 にあたるのが斜辺です。斜辺が 8 cm だから、比の 1 にあたる辺(30° の向かい)は
より 4 cm、比の 3 にあたる辺(60° の向かい)は
より 43 cm です。
検算: 42+(43)2=16+48=64=82 ✓
「短い辺が 30° の向かい、長い辺が 60° の向かい」という対応(小さい角の向かいの辺は短い)を意識すると、取り違えを防げます。
次の対角線の長さを求めよ。
(1) 1辺が 6 cm の正方形の対角線
(2) 縦 4 cm、横 8 cm の長方形の対角線
答え
(1) 62 cm
(2) 45 cm
解説
対角線を斜辺とする直角三角形に、三平方の定理を使います。
(1) 対角線を x cm とすると
x>0 だから x=72=36×2=62。答えは 62 cm です。「1辺 a の正方形の対角線は 2a」という形で覚えておくと速いです。
(2) 対角線を x cm とすると
x>0 だから x=80=16×5=45。答えは 45 cm です。
根号の中はできるだけ簡単な形に直すこと。72 や 80 のままでは正解になりません。
1辺が 6 cm の正三角形について、高さと面積を求めよ。
答え
高さ 33 cm、面積 93 cm²
解説
正三角形 ABC の頂点 A から底辺 BC に垂線 AH を引きます。正三角形では、この垂線の足 H は BC の中点になるので
より BH=3 cm です。直角三角形 ABH で三平方の定理を使うと
AH>0 だから
高さは 33 cm です。
面積は「底辺 × 高さ ×21」で
より 93 cm² です。
1辺 a の正三角形の高さ 23a、面積 43a2 に a=6 を代入して、高さ 33 cm、面積 93 cm² となることでも検算できます。
次の2点間の距離を求めよ。
(1) A(2, −1)、B(5, 3)
(2) C(−1, 3)、D(2, −2)
答え
(1) 5
(2) 34
解説
2点間の距離の公式 (x2−x1)2+(y2−y1)2 を使います。
(1) x 座標の差は 5−2=3、y 座標の差は 3−(−1)=4 です。
(2) x 座標の差は 2−(−1)=3、y 座標の差は −2−3=−5 です。差が負の数になっても、2乗すれば正になるのでそのまま計算できます。
34=2×17 で2乗の因数を含まないので、34 が答えです。
負の座標が出てくるときは、差の計算 3−(−1)=4 のような符号の処理でミスが起きがちです。座標の差を求めるところをていねいに計算しましょう。
半径 6 cm の円 O がある。中心 O からの距離が 4 cm である弦 AB の長さを求めよ。
答え
45 cm
解説
中心 O から弦 AB に垂線 OH を引くと、H は AB の中点になります(円の中心から弦に引いた垂線は弦を2等分する)。
OA=6 cm(半径)、OH=4 cm、∠OHA=90° だから、直角三角形 OAH で三平方の定理を使うと
AH>0 だから
H は AB の中点なので
答えは 45 cm です。
AH は弦の「半分」であることに注意。25 cm のまま答えてしまうミスがとても多いので、最後に2倍したかを必ず確認しましょう。
半径 6 cm の円 O があり、中心 O から 10 cm 離れた点 P からこの円に接線を引き、接点を A とする。線分 PA の長さを求めよ。
答え
8 cm
解説
円の接線は、接点を通る半径に垂直です。つまり ∠OAP=90° なので、三角形 OAP は OP を斜辺とする直角三角形です。
OP=10 cm、OA=6 cm(半径)だから、三平方の定理より
PA>0 だから
答えは 8 cm です(6:8:10=3:4:5 の直角三角形です)。
接線の問題では「半径 ⊥ 接線」から直角を見つけるのが定石です。斜辺は OP(中心と外の点を結ぶ線分)であることに注意しましょう。
縦 3 cm、横 4 cm、高さ 5 cm の直方体の対角線の長さを求めよ。
答え
52 cm
解説
直方体の対角線の公式 a2+b2+c2 を使います。なぜこの公式になるかも確認しておきましょう。
まず底面(縦 3 cm、横 4 cm の長方形)の対角線の2乗は
次に、この底面の対角線と高さ 5 cm がつくる直角三角形の斜辺が、直方体の対角線です。対角線を d cm とすると
d>0 だから
答えは 52 cm です。
公式で一気に計算しても 32+42+52=9+16+25=50=52 となり、同じ結果になります。三平方の定理を2回使っている、という仕組みを理解しておくと応用がききます。
底面の半径が 3 cm、母線の長さが 9 cm の円錐がある。この円錐の高さと体積を求めよ。
答え
高さ 62 cm、体積 182π cm³
解説
円錐の頂点から底面の中心に下ろした垂線が「高さ」です。母線・底面の半径・高さで直角三角形ができ、母線が斜辺になります。
高さを h cm とすると、三平方の定理より
h>0 だから
高さは 62 cm です。
体積は「底面積 × 高さ ×31」で、底面積は π×32=9π cm² だから
体積は 182π cm³ です。
母線(斜辺)と高さを混同しないこと。母線は側面に沿った長さ、高さは垂直に測った長さで、必ず「母線 > 高さ」になります(62=72<81=9 なので確かに成り立っています)。
底面が1辺 6 cm の正方形で、他の辺(頂点と底面の頂点を結ぶ辺)がすべて 9 cm の正四角錐 O-ABCD がある。この正四角錐の高さと体積を求めよ。
答え
高さ 37 cm、体積 367 cm³
解説
正四角錐では、頂点 O から底面に下ろした垂線の足 H は、底面の正方形 ABCD の対角線の交点(中心)に一致します。そこで、直角三角形 OAH を切り出して考えます。
まず底面の対角線 AC の長さを求めます。1辺 6 cm の正方形の対角線だから
H は AC の中点なので
より AH=32 cm です。
次に、直角三角形 OAH(∠OHA=90°、斜辺 OA=9 cm)で三平方の定理を使います。高さを OH=h cm とすると
h>0 だから
高さは 37 cm です。
体積は、底面積が 6×6=36 cm² だから
より 367 cm³ です。
(32)2=9×2=18 の計算を 6 などと間違えやすいので注意。「対角線の半分を求める → 高さを求める → 体積を求める」という3ステップの流れは、正四角錐の問題の定石です。
AB=4 cm、AD=8 cm の長方形 ABCD を、対角線 BD を折り目として △BCD を折り返したところ、点 C は点 E に移り、辺 AD と線分 BE は点 F で交わった。
(1) 線分 FD の長さを求めよ。
(2) △FBD の面積を求めよ。
答え
(1) 5 cm
(2) 10 cm²
解説
折り返しの問題では、「折り返しても角の大きさは変わらない」ことと「平行線の錯角」を組み合わせるのが定石です。
(1) まず、△FBD が二等辺三角形であることを示します。
AD と BC は平行だから、錯角より
折り返しなので、∠DBC は折り返し後も大きさが変わらず
よって ∠FDB=∠DBF となり、△FBD は FB=FD の二等辺三角形です。
そこで FD=x cm とおくと、FB=x cm、AF=AD−FD=8−x (cm) です。直角三角形 ABF(∠A=90°)で三平方の定理を使うと
左辺を展開すると
両辺から x2 を消して
よって FD=5 cm です。
検算: AF=8−5=3、AB=4 で 32+42=9+16=25=52 ✓(3:4:5 の直角三角形になっています)
(2) △FBD の底辺を FD=5 cm とみると、高さは点 B と直線 AD の距離、すなわち AB=4 cm です。よって
答えは 10 cm² です。
「折り返し → 二等辺三角形を見つける → 長さを x とおいて三平方の定理」という流れは、高校入試で最頻出のパターンの1つです。必ず自分の手で図をかいて確認しましょう。
AB=4 cm、AD=2 cm、AE=2 cm の直方体 ABCD-EFGH がある(四角形 ABCD が上の面、四角形 EFGH が下の面で、AE、BF、CG、DH が縦の辺)。この直方体の表面にそって、頂点 A から頂点 G まで糸をかける。糸の長さが最も短くなるときの、糸の長さを求めよ。
答え
42 cm
解説
立体の表面上の最短距離は、糸が通る面を展開図に広げて考えます。展開図の上では、最短の糸は A と G を結ぶ線分(直線)になります。糸のかけ方(通る面の組)によって展開図が変わるので、それぞれ計算して比べます。
【かけ方1】面 ABFE(縦 2 cm、横 4 cm)と面 BFGC(縦 2 cm、横 2 cm)を通る場合。2つの面を辺 BF で開いて1つの長方形にすると、横 AB+BC=4+2=6 (cm)、縦 AE=2 cm の長方形になり、糸の長さは
【かけ方2】面 ABFE と下の面 EFGH を通る場合。辺 EF で開くと、縦 AE+EH=2+2=4 (cm)、横 AB=4 cm の長方形になり、糸の長さは
【かけ方3】面 ADHE と面 DHGC を通る場合(横 AD+DC=2+4=6、縦 2)は、かけ方1と同じ長方形になるので 210 cm です。残りのかけ方(上の面 ABCD を通る場合など)も、展開すると上の3つのどれかと同じ形の長方形になるので、新しい長さは出てきません。
42=32、210=40 で、根号の中で比べると 32<40 だから、最短はかけ方2の
答えは 42 cm です。
この問題のポイントは2つ。1つ目は「表面上の最短距離は展開図で直線になる」こと。2つ目は「どの面を通るかで長さが変わるので、すべてのかけ方を計算して比較する」ことです。1通りだけ計算して答えると、最短でない値を答えてしまうことがあります。