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中3数学 相似な図形

答えと解説

答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。

1基本

ABCDEF\triangle ABC \backsim \triangle DEF で、AB=6AB = 6 cm、BC=8BC = 8 cm、DE=9DE = 9 cm、B=80\angle B = 80^\circ である。
(1) ABC\triangle ABCDEF\triangle DEF の相似比を求めよ。
(2) EFEF の長さを求めよ。
(3) E\angle E の大きさを求めよ。

答え

(1) 2:32:3
(2) EF=12EF = 12 cm
(3) E=80\angle E = 80^\circ

解説

(1) ABCDEF\triangle ABC \backsim \triangle DEF では、頂点が ADA \to DBEB \to ECFC \to F と対応するので、辺 ABAB に対応するのは辺 DEDE です。相似比は対応する辺の比だから

AB:DE=6:9=2:3AB : DE = 6 : 9 = 2 : 3

(2) 辺 BCBC に対応するのは辺 EFEF で、対応する辺の比はすべて相似比に等しいので

BC:EF=2:3BC : EF = 2 : 3
8:EF=2:38 : EF = 2 : 3

外項の積 == 内項の積より 2×EF=8×3=242 \times EF = 8 \times 3 = 24 だから

EF=12 cmEF = 12 \ \text{cm}

検算すると 8:12=2:38:12 = 2:3 で相似比と一致します。

(3) 相似な図形では対応する角の大きさは等しいので、B\angle B に対応する E\angle E

E=B=80\angle E = \angle B = 80^\circ

相似では「長さは相似比で変わるが、角はそのまま」です。対応する頂点を記号の順番から正しく読み取ることが第一歩です。

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2基本

ABC\triangle ABCDEF\triangle DEF で、AB=4AB = 4 cm、BC=6BC = 6 cm、B=70\angle B = 70^\circDE=6DE = 6 cm、EF=9EF = 9 cm、E=70\angle E = 70^\circ である。この2つの三角形が相似であることの根拠となる相似条件を答えよ。また、相似比を求めよ。

答え

相似条件: 2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい。相似比: 2:32:3

解説

2組の辺の比を調べます。

AB:DE=4:6=2:3AB : DE = 4 : 6 = 2 : 3
BC:EF=6:9=2:3BC : EF = 6 : 9 = 2 : 3

よって AB:DE=BC:EFAB:DE = BC:EF で、2組の辺の比が等しくなっています。さらに、その2組の辺にはさまれた角について

B=E=70\angle B = \angle E = 70^\circ

したがって「2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい」という相似条件により ABCDEF\triangle ABC \backsim \triangle DEF で、相似比は 2:32:3 です。

検算: 4×9=364 \times 9 = 366×6=366 \times 6 = 364:6=6:94:6 = 6:9 が確かに成り立ちます。この条件を使うときは、等しい角が2組の辺の「間」にあることを必ず確認しましょう。間にない角では相似はいえません。

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3基本

ABC\triangle ABC の辺 ABAB 上に点 DD、辺 ACAC 上に点 EE があり、DEBCDE \parallel BC である。AD=4AD = 4 cm、DB=2DB = 2 cm、AE=6AE = 6 cm、BC=9BC = 9 cm のとき、次の長さを求めよ。
(1) ECEC
(2) DEDE

答え

(1) EC=3EC = 3 cm
(2) DE=6DE = 6 cm

解説

(1) DEBCDE \parallel BC なので、三角形と比の定理より

AD:DB=AE:ECAD : DB = AE : EC
4:2=6:EC4 : 2 = 6 : EC

外項の積 == 内項の積より 4×EC=2×6=124 \times EC = 2 \times 6 = 12 だから

EC=3 cmEC = 3 \ \text{cm}

検算: AE:EC=6:3=2:1=4:2=AD:DBAE:EC = 6:3 = 2:1 = 4:2 = AD:DB で一致します。

(2) DE:BCDE:BC に等しいのは AD:DBAD:DB ではなく AD:ABAD:AB です。AB=AD+DB=4+2=6AB = AD + DB = 4 + 2 = 6 cm なので

DE:BC=AD:AB=4:6=2:3DE : BC = AD : AB = 4 : 6 = 2 : 3
DE:9=2:3DE : 9 = 2 : 3

3×DE=183 \times DE = 18 より

DE=6 cmDE = 6 \ \text{cm}

検算: DE:BC=6:9=2:3DE:BC = 6:9 = 2:3 で一致します。「DE:BC=AD:DB=2:1DE:BC = AD:DB = 2:1」としてしまうのがこの単元で最も多い誤りです。DEDE を求めるときは必ず頂点からの全体の比 AD:ABAD:AB を使いましょう。

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4基本

ABC\triangle ABC の辺 ABABACAC の中点をそれぞれ MMNN とする。BC=12BC = 12 cm、ABC=70\angle ABC = 70^\circ のとき、線分 MNMN の長さと AMN\angle AMN の大きさを求めよ。

答え

MN=6MN = 6 cm、AMN=70\angle AMN = 70^\circ

解説

MMNN はそれぞれ辺 ABABACAC の中点なので、中点連結定理より

MNBC,MN=12BCMN \parallel BC, \quad MN = \frac{1}{2} BC

したがって

MN=12×12=6 cmMN = \frac{1}{2} \times 12 = 6 \ \text{cm}

また、MNBCMN \parallel BC で、直線 ABAB が2本の平行線と交わっているから、同位角は等しく

AMN=ABC=70\angle AMN = \angle ABC = 70^\circ

検算: AM:AB=1:2AM:AB = 1:2MN:BC=6:12=1:2MN:BC = 6:12 = 1:2 で、三角形と比の定理とも一致しています。中点連結定理は「平行」と「半分」の2つの結論をセットで使えるようにしておきましょう。

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5基本

ある晴れた日、身長 1.61.6 m の人の影の長さが 1.21.2 m であった。同じ時刻に、木の影の長さは 7.57.5 m であった。木の高さを求めよ。ただし、太陽光線は平行であるとし、人も木も地面に垂直に立っているものとする。

答え

1010 m

解説

同じ時刻の太陽光線は平行なので、「人とその影」がつくる直角三角形と「木とその影」がつくる直角三角形は、直角と光線のつくる角の2組の角がそれぞれ等しく、相似です。相似な図形では対応する辺の比が等しいので

(人の身長):(人の影)=(木の高さ):(木の影)(\text{人の身長}) : (\text{人の影}) = (\text{木の高さ}) : (\text{木の影})

木の高さを xx m とすると

1.6:1.2=x:7.51.6 : 1.2 = x : 7.5

外項の積 == 内項の積より

1.2x=1.6×7.5=121.2 x = 1.6 \times 7.5 = 12
x=10 mx = 10 \ \text{m}

検算: 1.6:1.2=4:31.6:1.2 = 4:310:7.5=4:310:7.5 = 4:3 で比が一致します。影を使った測量は「高さ : 影 の比がどの物体でも同じ」というだけの話なので、比例式さえ正しく立てられれば確実に得点できます。

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6標準

A=90\angle A = 90^\circ の直角三角形 ABCABC で、頂点 AA から斜辺 BCBC に垂線をひき、BCBC との交点を DD とする。
(1) ABCDBA\triangle ABC \backsim \triangle DBA であることを証明せよ。
(2) AB=6AB = 6 cm、BC=9BC = 9 cm のとき、BDBD の長さを求めよ。

答え

(1) 証明は解説の通り
(2) BD=4BD = 4 cm

解説

(1) の証明:

【証明】
ABC\triangle ABCDBA\triangle DBA において、

仮定より BAC=90\angle BAC = 90^\circ …①

ADAD は辺 BCBC への垂線だから BDA=90\angle BDA = 90^\circ …②

①、②より BAC=BDA\angle BAC = \angle BDA …③

また、ABC=DBA\angle ABC = \angle DBA(共通)…④

③、④より、2組の角がそれぞれ等しいので

ABCDBA\triangle ABC \backsim \triangle DBA

(証明終わり)

(2) (1)の相似で、頂点は ADA \to DBBB \to BCAC \to A と対応します。対応する辺の比は等しいので

AB:DB=BC:BAAB : DB = BC : BA
6:BD=9:66 : BD = 9 : 6

外項の積 == 内項の積より 9×BD=6×6=369 \times BD = 6 \times 6 = 36 だから

BD=4 cmBD = 4 \ \text{cm}

検算: この関係は AB2=BD×BCAB^2 = BD \times BC と書き直せて、62=36=4×96^2 = 36 = 4 \times 9 で成り立っています。直角三角形に斜辺への垂線をひく図は、もとの三角形と分割された2つの三角形がすべて相似になる超頻出パターンです。対応する頂点を「直角 → 直角、共通角 → 共通角」の順にたどって書き出すと、比例式を間違えません。

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7標準

3つの平行な直線 llmmnn に、2つの直線 ppqq が交わっている。
(1) 直線 ppllmm の間で 66 cm、mmnn の間で 99 cm に切り取られ、直線 qqllmm の間で xx cm、mmnn の間で 1212 cm に切り取られるとき、xx を求めよ。
(2) 直線 ppllmm の間で 44 cm、mmnn の間で yy cm に切り取られ、直線 qqllmm の間で 1010 cm、mmnn の間で 1515 cm に切り取られるとき、yy を求めよ。

答え

(1) x=8x = 8
(2) y=6y = 6

解説

平行線と線分の比の定理「平行な3直線が2直線から切り取る線分の比は等しい」を使います。

(1) 直線 pp 上の比と直線 qq 上の比が等しいので

6:9=x:126 : 9 = x : 12

外項の積 == 内項の積より 9x=6×12=729x = 6 \times 12 = 72 だから

x=8x = 8

検算: 6:9=2:36:9 = 2:38:12=2:38:12 = 2:3 で一致します。

(2) 同じ定理で

4:y=10:154 : y = 10 : 15

外項の積 == 内項の積より 10y=4×15=6010y = 4 \times 15 = 60 だから

y=6y = 6

検算: 4:6=2:34:6 = 2:310:15=2:310:15 = 2:3 で一致します。

比例式を立てるときは、「llmm の間どうし」「mmnn の間どうし」のように、同じ区間の線分を対応させることだけに集中しましょう。2本の直線が図の中で交差していても、この定理はそのまま使えます。

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8標準

ADBCAD \parallel BC の台形 ABCDABCD があり、AD=6AD = 6 cm、BC=10BC = 10 cm である。対角線 ACACBDBD の交点を OO とする。
(1) AO:OCAO : OC を求めよ。
(2) 点 OO を通り BCBC に平行な直線が、辺 ABABDCDC と交わる点をそれぞれ EEFF とするとき、EFEF の長さを求めよ。

答え

(1) AO:OC=3:5AO : OC = 3 : 5
(2) EF=152EF = \dfrac{15}{2} cm

解説

(1) OAD\triangle OADOCB\triangle OCB で、ADBCAD \parallel BC より錯角が等しいので OAD=OCB\angle OAD = \angle OCBODA=OBC\angle ODA = \angle OBC。2組の角がそれぞれ等しいから

OADOCB\triangle OAD \backsim \triangle OCB

相似比は AD:CB=6:10=3:5AD : CB = 6 : 10 = 3 : 5。よって対応する辺の比から

AO:OC=AD:CB=3:5AO : OC = AD : CB = 3 : 5

同時に DO:OB=3:5DO : OB = 3 : 5 も成り立ちます。

(2) EOEOOFOF に分けて求めます。

ABC\triangle ABCEOBCEO \parallel BC だから、三角形と比の定理より

EO:BC=AO:ACEO : BC = AO : AC

(1)より AO:OC=3:5AO : OC = 3 : 5 なので AO:AC=3:(3+5)=3:8AO : AC = 3 : (3+5) = 3 : 8。よって

EO=10×38=308=154 cmEO = 10 \times \frac{3}{8} = \frac{30}{8} = \frac{15}{4} \ \text{cm}

DBC\triangle DBCOFBCOF \parallel BC だから

OF:BC=DO:DBOF : BC = DO : DB

DO:OB=3:5DO : OB = 3 : 5 なので DO:DB=3:8DO : DB = 3 : 8。よって

OF=10×38=154 cmOF = 10 \times \frac{3}{8} = \frac{15}{4} \ \text{cm}

したがって

EF=EO+OF=154+154=152 cmEF = EO + OF = \frac{15}{4} + \frac{15}{4} = \frac{15}{2} \ \text{cm}

検算: 台形の対角線の交点を通る平行線の長さは 2×6×106+10=12016=152\dfrac{2 \times 6 \times 10}{6 + 10} = \dfrac{120}{16} = \dfrac{15}{2} という公式でも計算でき、一致します。EFEF を一度に求めようとせず、OO で2つに切って左右それぞれの三角形で定理を使うのがポイントです。

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9標準

ABC\triangle ABCAB=8AB = 8 cm、AC=6AC = 6 cm、BC=7BC = 7 cm とする。A\angle A の二等分線と辺 BCBC との交点を DD とするとき、BDBDDCDC の長さを求めよ。

答え

BD=4BD = 4 cm、DC=3DC = 3 cm

解説

角の二等分線と比の定理より、A\angle A の二等分線は対辺 BCBCAB:ACAB:AC の比に分けます。

BD:DC=AB:AC=8:6=4:3BD : DC = AB : AC = 8 : 6 = 4 : 3

DD は辺 BCBC 上の点なので、BD+DC=BC=7BD + DC = BC = 7 cm。BCBC4:34:3 に分けるから

BD=7×44+3=7×47=4 cmBD = 7 \times \frac{4}{4+3} = 7 \times \frac{4}{7} = 4 \ \text{cm}
DC=7×34+3=7×37=3 cmDC = 7 \times \frac{3}{4+3} = 7 \times \frac{3}{7} = 3 \ \text{cm}

検算: BD+DC=4+3=7=BCBD + DC = 4 + 3 = 7 = BC、かつ BD:DC=4:3=8:6=AB:ACBD:DC = 4:3 = 8:6 = AB:AC で、どちらの条件も満たしています。BB 側の線分 BDBD に対応するのは BB を端にもつ辺 ABAB です。BD:DC=AC:ABBD:DC = AC:AB と逆に対応させるミスに注意しましょう。

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10標準

四角形 ABCDABCD の辺 ABABBCBCCDCDDADA の中点をそれぞれ PPQQRRSS とする。四角形 PQRSPQRS は平行四辺形であることを証明せよ。

答え

証明は解説の通り(対角線 ACAC をひき、中点連結定理を2回使う)

解説

補助線として対角線 ACAC をひき、ACAC をはさむ2つの三角形で中点連結定理を使います。

【証明】
対角線 ACAC をひく。

ABC\triangle ABC において、PPQQ はそれぞれ辺 ABABBCBC の中点だから、中点連結定理より

PQAC,PQ=12AC PQ \parallel AC, \quad PQ = \frac{1}{2} AC \ \text{…①}

ACD\triangle ACD において、SSRR はそれぞれ辺 DADACDCD の中点だから、中点連結定理より

SRAC,SR=12AC SR \parallel AC, \quad SR = \frac{1}{2} AC \ \text{…②}

①、②より

PQSR,PQ=SRPQ \parallel SR, \quad PQ = SR

1組の対辺が平行でその長さが等しいので、四角形 PQRSPQRS は平行四辺形である。

(証明終わり)

もとの四角形 ABCDABCD がどんな形(へこみのない四角形)でも、中点を結ぶと必ず平行四辺形になるという美しい定理です。ポイントは「対角線をひいて、中点連結定理が使える三角形を自分で作り出す」こと。対角線 BDBD をひいて ABD\triangle ABDCBD\triangle CBDPSPSQRQR を比べても、同じように証明できます。

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11標準

ABC\triangle ABC の辺 ABAB 上に点 DD、辺 ACAC 上に点 EE があり、DEBCDE \parallel BCAD:DB=2:1AD : DB = 2 : 1 である。ABC\triangle ABC の面積が 36 cm236 \ \text{cm}^2 のとき、次の面積を求めよ。
(1) ADE\triangle ADE
(2) 台形 DBCEDBCE

答え

(1) 16 cm216 \ \text{cm}^2
(2) 20 cm220 \ \text{cm}^2

解説

(1) DEBCDE \parallel BC より ADEABC\triangle ADE \backsim \triangle ABC です(∠AA 共通、同位角で ADE=ABC\angle ADE = \angle ABC)。相似比は

AD:AB=2:(2+1)=2:3AD : AB = 2 : (2+1) = 2 : 3

ここで AD:DB=2:1AD:DB = 2:1 を相似比としないよう注意します。面積比は相似比の2乗なので

ADE:ABC=22:32=4:9\triangle ADE : \triangle ABC = 2^2 : 3^2 = 4 : 9

よって

ADE=36×49=16 cm2\triangle ADE = 36 \times \frac{4}{9} = 16 \ \text{cm}^2

(2) 台形 DBCEDBCEABC\triangle ABC から ADE\triangle ADE を取り除いた部分なので

3616=20 cm236 - 16 = 20 \ \text{cm}^2

検算: ADE:台形DBCE=16:20=4:5\triangle ADE : \text{台形} DBCE = 16 : 20 = 4 : 5 で、面積比 4:94:9 から 94=59 - 4 = 5 として求めた比と一致します。「相似比は頂点からの全体の比 AD:ABAD:AB」「面積は2乗の比」「残りは引き算(比のままなら 94=59-4=5)」という3ステップは、入試でも定期テストでも最頻出の流れです。

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12発展

平行四辺形 ABCDABCD の辺 BCBC 上に点 EE があり、BE:EC=2:1BE : EC = 2 : 1 である。線分 AEAE と対角線 BDBD との交点を FF とする。
(1) FBEFDA\triangle FBE \backsim \triangle FDA であることを証明せよ。
(2) BF:FDBF : FD を求めよ。
(3) FBE\triangle FBEFDA\triangle FDA の面積比を求めよ。

答え

(1) 証明は解説の通り
(2) BF:FD=2:3BF : FD = 2 : 3
(3) FBE:FDA=4:9\triangle FBE : \triangle FDA = 4 : 9

解説

(1) の証明:

【証明】
FBE\triangle FBEFDA\triangle FDA において、

四角形 ABCDABCD は平行四辺形だから BCADBC \parallel AD、すなわち BEDABE \parallel DA

BEDABE \parallel DA で、直線 BDBD が交わるから、錯角は等しく

FBE=FDA \angle FBE = \angle FDA \ \text{…①}

BEDABE \parallel DA で、直線 AEAE が交わるから、錯角は等しく

FEB=FAD \angle FEB = \angle FAD \ \text{…②}

①、②より、2組の角がそれぞれ等しいので

FBEFDA\triangle FBE \backsim \triangle FDA

(証明終わり)

(2) 相似比を求めます。平行四辺形の対辺は等しいので AD=BCAD = BCBE:EC=2:1BE:EC = 2:1 より

BE=22+1BC=23ADBE = \frac{2}{2+1} BC = \frac{2}{3} AD

よって

BE:DA=23AD:AD=2:3BE : DA = \frac{2}{3} AD : AD = 2 : 3

(1)の相似(FFF \to FBDB \to DEAE \to A の対応)で、対応する辺の比は相似比に等しいから

BF:FD=BE:DA=2:3BF : FD = BE : DA = 2 : 3

検算: EF:FAEF:FA も同じ相似から 2:32:3 となり、相似な三角形のすべての対応辺で比が 2:32:3 にそろっています。

(3) 相似な図形の面積比は相似比の2乗なので

FBE:FDA=22:32=4:9\triangle FBE : \triangle FDA = 2^2 : 3^2 = 4 : 9

平行四辺形の中の「ちょうちょ型(砂時計型)」の相似は入試の超定番です。平行線を見つけたら錯角のペアを2組指摘する、という証明の型をそのまま覚えてしまいましょう。

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13発展

円錐を、底面に平行な2つの平面で高さを3等分するように切り、頂点側から順に立体 P、Q、R の3つの部分に分ける。
(1) P、Q、R の体積比を求めよ。
(2) もとの円錐の体積が 540 cm3540 \ \text{cm}^3 のとき、いちばん下の立体 R の体積を求めよ。

答え

(1) P:Q:R=1:7:19P : Q : R = 1 : 7 : 19
(2) 380 cm3380 \ \text{cm}^3

解説

(1) 頂点を含む円錐どうしで考えるのがコツです。頂点から高さ 13\dfrac{1}{3} までの小さい円錐を PP、高さ 23\dfrac{2}{3} までの円錐を(P と Q を合わせた立体)、もとの円錐全体を(P、Q、R すべて)とすると、この3つの円錐は相似で、相似比は高さの比

1:2:31 : 2 : 3

体積比は相似比の3乗なので

13:23:33=1:8:271^3 : 2^3 : 3^3 = 1 : 8 : 27

したがって、それぞれの部分の体積は

P=1,Q=81=7,R=278=19P = 1, \quad Q = 8 - 1 = 7, \quad R = 27 - 8 = 19
P:Q:R=1:7:19P : Q : R = 1 : 7 : 19

検算: 1+7+19=271 + 7 + 19 = 27 で、全体の 2727 とぴったり一致します。

(2) もとの円錐全体が比の 2727 にあたり、これが 540 cm3540 \ \text{cm}^3 です。比の 11 あたりの体積は

540÷27=20 cm3540 \div 27 = 20 \ \text{cm}^3

R は比の 1919 にあたるから

20×19=380 cm320 \times 19 = 380 \ \text{cm}^3

検算: P=20 cm3P = 20 \ \text{cm}^3Q=140 cm3Q = 140 \ \text{cm}^3R=380 cm3R = 380 \ \text{cm}^3 で、合計 20+140+380=540 cm320 + 140 + 380 = 540 \ \text{cm}^3 となり、もとの体積と一致します。切り分けられた部分の体積は直接求めず、「頂点を含む相似な円錐の体積の差」として求めるのが鉄則です。

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14発展

ABC\triangle ABC の辺 ABAB 上に AD:DB=1:2AD : DB = 1 : 2 となる点 DD をとり、辺 BCBC の中点を EE とする。線分 AEAE と線分 CDCD との交点を PP とする。
(1) AP:PEAP : PE を求めよ。
(2) CP:PDCP : PD を求めよ。

答え

(1) AP:PE=1:1AP : PE = 1 : 1
(2) CP:PD=3:1CP : PD = 3 : 1

解説

補助線として、点 EE を通り CDCD に平行な直線をひき、辺 ABAB との交点を FF とします。AD=kAD = k とおくと DB=2kDB = 2k です。

まず点 FF の位置を調べます。BCD\triangle BCD において、EE は辺 BCBC の中点で、EFCDEF \parallel CD だから、三角形と比の定理の逆(中点連結定理の考え方)より、FF は辺 BDBD の中点です。よって

DF=FB=12×2k=kDF = FB = \frac{1}{2} \times 2k = k

さらに中点連結定理より

EF=12CD EF = \frac{1}{2} CD \ \text{…①}

(1) AFE\triangle AFE において、AD=kAD = kDF=kDF = k だから DD は辺 AFAF の中点です。また PP は直線 CDCD 上の点で EFCDEF \parallel CD だから DPFEDP \parallel FEDDAFAF の中点で DPFEDP \parallel FE なので、三角形と比の定理より PP は辺 AEAE の中点になります。よって

AP:PE=1:1AP : PE = 1 : 1

(2) AFE\triangle AFE で中点連結定理を使うと

DP=12EFDP = \frac{1}{2} EF

①を代入して

DP=12×12CD=14CDDP = \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} CD = \frac{1}{4} CD

PP は線分 CDCD 上にあるから

CP=CDDP=CD14CD=34CDCP = CD - DP = CD - \frac{1}{4} CD = \frac{3}{4} CD

よって

CP:PD=34:14=3:1CP : PD = \frac{3}{4} : \frac{1}{4} = 3 : 1

検算として座標で確かめます。A(0, 0)A(0, \ 0)B(3, 0)B(3, \ 0)C(0, 3)C(0, \ 3) とすると D(1, 0)D(1, \ 0)E(32, 32)E \left( \dfrac{3}{2}, \ \dfrac{3}{2} \right)。直線 AEAEy=xy = x、直線 CDCDy=3x+3y = -3x + 3 で、交点は x=3x+3x = -3x + 3 より P(34, 34)P \left( \dfrac{3}{4}, \ \dfrac{3}{4} \right)。確かに PPAEAE の中点(AP:PE=1:1AP:PE = 1:1)で、CP:PDCP:PDxx 座標の増え方から 34:14=3:1\dfrac{3}{4} : \dfrac{1}{4} = 3:1 と一致します。

2本の線分の交点の比を求める問題では、「一方の線分に平行な補助線を、中点や分点からひく」のが定石です。中点連結定理が2回使える形を自分で作れるかどうかが勝負どころです。

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