中3数学 相似な図形
答えと解説
答えが合っていても、解説を読んで「なぜそう解くのか」まで確認すると力がつきます。 解説を読んでもわからないときは、AIに質問してみましょう。
△ABC∽△DEF で、AB=6 cm、BC=8 cm、DE=9 cm、∠B=80∘ である。
(1) △ABC と △DEF の相似比を求めよ。
(2) EF の長さを求めよ。
(3) ∠E の大きさを求めよ。
答え
(1) 2:3
(2) EF=12 cm
(3) ∠E=80∘
解説
(1) △ABC∽△DEF では、頂点が A→D、B→E、C→F と対応するので、辺 AB に対応するのは辺 DE です。相似比は対応する辺の比だから
(2) 辺 BC に対応するのは辺 EF で、対応する辺の比はすべて相似比に等しいので
外項の積 = 内項の積より 2×EF=8×3=24 だから
検算すると 8:12=2:3 で相似比と一致します。
(3) 相似な図形では対応する角の大きさは等しいので、∠B に対応する ∠E は
相似では「長さは相似比で変わるが、角はそのまま」です。対応する頂点を記号の順番から正しく読み取ることが第一歩です。
△ABC と △DEF で、AB=4 cm、BC=6 cm、∠B=70∘、DE=6 cm、EF=9 cm、∠E=70∘ である。この2つの三角形が相似であることの根拠となる相似条件を答えよ。また、相似比を求めよ。
答え
相似条件: 2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい。相似比: 2:3
解説
2組の辺の比を調べます。
よって AB:DE=BC:EF で、2組の辺の比が等しくなっています。さらに、その2組の辺にはさまれた角について
したがって「2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい」という相似条件により △ABC∽△DEF で、相似比は 2:3 です。
検算: 4×9=36、6×6=36 で 4:6=6:9 が確かに成り立ちます。この条件を使うときは、等しい角が2組の辺の「間」にあることを必ず確認しましょう。間にない角では相似はいえません。
△ABC の辺 AB 上に点 D、辺 AC 上に点 E があり、DE∥BC である。AD=4 cm、DB=2 cm、AE=6 cm、BC=9 cm のとき、次の長さを求めよ。
(1) EC
(2) DE
答え
(1) EC=3 cm
(2) DE=6 cm
解説
(1) DE∥BC なので、三角形と比の定理より
外項の積 = 内項の積より 4×EC=2×6=12 だから
検算: AE:EC=6:3=2:1=4:2=AD:DB で一致します。
(2) DE:BC に等しいのは AD:DB ではなく AD:AB です。AB=AD+DB=4+2=6 cm なので
3×DE=18 より
検算: DE:BC=6:9=2:3 で一致します。「DE:BC=AD:DB=2:1」としてしまうのがこの単元で最も多い誤りです。DE を求めるときは必ず頂点からの全体の比 AD:AB を使いましょう。
△ABC の辺 AB、AC の中点をそれぞれ M、N とする。BC=12 cm、∠ABC=70∘ のとき、線分 MN の長さと ∠AMN の大きさを求めよ。
答え
MN=6 cm、∠AMN=70∘
解説
M、N はそれぞれ辺 AB、AC の中点なので、中点連結定理より
したがって
また、MN∥BC で、直線 AB が2本の平行線と交わっているから、同位角は等しく
検算: AM:AB=1:2、MN:BC=6:12=1:2 で、三角形と比の定理とも一致しています。中点連結定理は「平行」と「半分」の2つの結論をセットで使えるようにしておきましょう。
ある晴れた日、身長 1.6 m の人の影の長さが 1.2 m であった。同じ時刻に、木の影の長さは 7.5 m であった。木の高さを求めよ。ただし、太陽光線は平行であるとし、人も木も地面に垂直に立っているものとする。
答え
10 m
解説
同じ時刻の太陽光線は平行なので、「人とその影」がつくる直角三角形と「木とその影」がつくる直角三角形は、直角と光線のつくる角の2組の角がそれぞれ等しく、相似です。相似な図形では対応する辺の比が等しいので
木の高さを x m とすると
外項の積 = 内項の積より
検算: 1.6:1.2=4:3、10:7.5=4:3 で比が一致します。影を使った測量は「高さ : 影 の比がどの物体でも同じ」というだけの話なので、比例式さえ正しく立てられれば確実に得点できます。
∠A=90∘ の直角三角形 ABC で、頂点 A から斜辺 BC に垂線をひき、BC との交点を D とする。
(1) △ABC∽△DBA であることを証明せよ。
(2) AB=6 cm、BC=9 cm のとき、BD の長さを求めよ。
答え
(1) 証明は解説の通り
(2) BD=4 cm
解説
(1) の証明:
【証明】
△ABC と △DBA において、
仮定より ∠BAC=90∘ …①
AD は辺 BC への垂線だから ∠BDA=90∘ …②
①、②より ∠BAC=∠BDA …③
また、∠ABC=∠DBA(共通)…④
③、④より、2組の角がそれぞれ等しいので
(証明終わり)
(2) (1)の相似で、頂点は A→D、B→B、C→A と対応します。対応する辺の比は等しいので
外項の積 = 内項の積より 9×BD=6×6=36 だから
検算: この関係は AB2=BD×BC と書き直せて、62=36=4×9 で成り立っています。直角三角形に斜辺への垂線をひく図は、もとの三角形と分割された2つの三角形がすべて相似になる超頻出パターンです。対応する頂点を「直角 → 直角、共通角 → 共通角」の順にたどって書き出すと、比例式を間違えません。
3つの平行な直線 l、m、n に、2つの直線 p、q が交わっている。
(1) 直線 p が l と m の間で 6 cm、m と n の間で 9 cm に切り取られ、直線 q が l と m の間で x cm、m と n の間で 12 cm に切り取られるとき、x を求めよ。
(2) 直線 p が l と m の間で 4 cm、m と n の間で y cm に切り取られ、直線 q が l と m の間で 10 cm、m と n の間で 15 cm に切り取られるとき、y を求めよ。
答え
(1) x=8
(2) y=6
解説
平行線と線分の比の定理「平行な3直線が2直線から切り取る線分の比は等しい」を使います。
(1) 直線 p 上の比と直線 q 上の比が等しいので
外項の積 = 内項の積より 9x=6×12=72 だから
検算: 6:9=2:3、8:12=2:3 で一致します。
(2) 同じ定理で
外項の積 = 内項の積より 10y=4×15=60 だから
検算: 4:6=2:3、10:15=2:3 で一致します。
比例式を立てるときは、「l と m の間どうし」「m と n の間どうし」のように、同じ区間の線分を対応させることだけに集中しましょう。2本の直線が図の中で交差していても、この定理はそのまま使えます。
AD∥BC の台形 ABCD があり、AD=6 cm、BC=10 cm である。対角線 AC と BD の交点を O とする。
(1) AO:OC を求めよ。
(2) 点 O を通り BC に平行な直線が、辺 AB、DC と交わる点をそれぞれ E、F とするとき、EF の長さを求めよ。
答え
(1) AO:OC=3:5
(2) EF=215 cm
解説
(1) △OAD と △OCB で、AD∥BC より錯角が等しいので ∠OAD=∠OCB、∠ODA=∠OBC。2組の角がそれぞれ等しいから
相似比は AD:CB=6:10=3:5。よって対応する辺の比から
同時に DO:OB=3:5 も成り立ちます。
(2) EO と OF に分けて求めます。
△ABC で EO∥BC だから、三角形と比の定理より
(1)より AO:OC=3:5 なので AO:AC=3:(3+5)=3:8。よって
△DBC で OF∥BC だから
DO:OB=3:5 なので DO:DB=3:8。よって
したがって
検算: 台形の対角線の交点を通る平行線の長さは 6+102×6×10=16120=215 という公式でも計算でき、一致します。EF を一度に求めようとせず、O で2つに切って左右それぞれの三角形で定理を使うのがポイントです。
△ABC で AB=8 cm、AC=6 cm、BC=7 cm とする。∠A の二等分線と辺 BC との交点を D とするとき、BD と DC の長さを求めよ。
答え
BD=4 cm、DC=3 cm
解説
角の二等分線と比の定理より、∠A の二等分線は対辺 BC を AB:AC の比に分けます。
D は辺 BC 上の点なので、BD+DC=BC=7 cm。BC を 4:3 に分けるから
検算: BD+DC=4+3=7=BC、かつ BD:DC=4:3=8:6=AB:AC で、どちらの条件も満たしています。B 側の線分 BD に対応するのは B を端にもつ辺 AB です。BD:DC=AC:AB と逆に対応させるミスに注意しましょう。
四角形 ABCD の辺 AB、BC、CD、DA の中点をそれぞれ P、Q、R、S とする。四角形 PQRS は平行四辺形であることを証明せよ。
答え
証明は解説の通り(対角線 AC をひき、中点連結定理を2回使う)
解説
補助線として対角線 AC をひき、AC をはさむ2つの三角形で中点連結定理を使います。
【証明】
対角線 AC をひく。
△ABC において、P、Q はそれぞれ辺 AB、BC の中点だから、中点連結定理より
△ACD において、S、R はそれぞれ辺 DA、CD の中点だから、中点連結定理より
①、②より
1組の対辺が平行でその長さが等しいので、四角形 PQRS は平行四辺形である。
(証明終わり)
もとの四角形 ABCD がどんな形(へこみのない四角形)でも、中点を結ぶと必ず平行四辺形になるという美しい定理です。ポイントは「対角線をひいて、中点連結定理が使える三角形を自分で作り出す」こと。対角線 BD をひいて △ABD と △CBD で PS と QR を比べても、同じように証明できます。
△ABC の辺 AB 上に点 D、辺 AC 上に点 E があり、DE∥BC、AD:DB=2:1 である。△ABC の面積が 36 cm2 のとき、次の面積を求めよ。
(1) △ADE
(2) 台形 DBCE
答え
(1) 16 cm2
(2) 20 cm2
解説
(1) DE∥BC より △ADE∽△ABC です(∠A 共通、同位角で ∠ADE=∠ABC)。相似比は
ここで AD:DB=2:1 を相似比としないよう注意します。面積比は相似比の2乗なので
よって
(2) 台形 DBCE は △ABC から △ADE を取り除いた部分なので
検算: △ADE:台形DBCE=16:20=4:5 で、面積比 4:9 から 9−4=5 として求めた比と一致します。「相似比は頂点からの全体の比 AD:AB」「面積は2乗の比」「残りは引き算(比のままなら 9−4=5)」という3ステップは、入試でも定期テストでも最頻出の流れです。
平行四辺形 ABCD の辺 BC 上に点 E があり、BE:EC=2:1 である。線分 AE と対角線 BD との交点を F とする。
(1) △FBE∽△FDA であることを証明せよ。
(2) BF:FD を求めよ。
(3) △FBE と △FDA の面積比を求めよ。
答え
(1) 証明は解説の通り
(2) BF:FD=2:3
(3) △FBE:△FDA=4:9
解説
(1) の証明:
【証明】
△FBE と △FDA において、
四角形 ABCD は平行四辺形だから BC∥AD、すなわち BE∥DA。
BE∥DA で、直線 BD が交わるから、錯角は等しく
BE∥DA で、直線 AE が交わるから、錯角は等しく
①、②より、2組の角がそれぞれ等しいので
(証明終わり)
(2) 相似比を求めます。平行四辺形の対辺は等しいので AD=BC。BE:EC=2:1 より
よって
(1)の相似(F→F、B→D、E→A の対応)で、対応する辺の比は相似比に等しいから
検算: EF:FA も同じ相似から 2:3 となり、相似な三角形のすべての対応辺で比が 2:3 にそろっています。
(3) 相似な図形の面積比は相似比の2乗なので
平行四辺形の中の「ちょうちょ型(砂時計型)」の相似は入試の超定番です。平行線を見つけたら錯角のペアを2組指摘する、という証明の型をそのまま覚えてしまいましょう。
円錐を、底面に平行な2つの平面で高さを3等分するように切り、頂点側から順に立体 P、Q、R の3つの部分に分ける。
(1) P、Q、R の体積比を求めよ。
(2) もとの円錐の体積が 540 cm3 のとき、いちばん下の立体 R の体積を求めよ。
答え
(1) P:Q:R=1:7:19
(2) 380 cm3
解説
(1) 頂点を含む円錐どうしで考えるのがコツです。頂点から高さ 31 までの小さい円錐を P、高さ 32 までの円錐を(P と Q を合わせた立体)、もとの円錐全体を(P、Q、R すべて)とすると、この3つの円錐は相似で、相似比は高さの比
体積比は相似比の3乗なので
したがって、それぞれの部分の体積は
検算: 1+7+19=27 で、全体の 27 とぴったり一致します。
(2) もとの円錐全体が比の 27 にあたり、これが 540 cm3 です。比の 1 あたりの体積は
R は比の 19 にあたるから
検算: P=20 cm3、Q=140 cm3、R=380 cm3 で、合計 20+140+380=540 cm3 となり、もとの体積と一致します。切り分けられた部分の体積は直接求めず、「頂点を含む相似な円錐の体積の差」として求めるのが鉄則です。
△ABC の辺 AB 上に AD:DB=1:2 となる点 D をとり、辺 BC の中点を E とする。線分 AE と線分 CD との交点を P とする。
(1) AP:PE を求めよ。
(2) CP:PD を求めよ。
答え
(1) AP:PE=1:1
(2) CP:PD=3:1
解説
補助線として、点 E を通り CD に平行な直線をひき、辺 AB との交点を F とします。AD=k とおくと DB=2k です。
まず点 F の位置を調べます。△BCD において、E は辺 BC の中点で、EF∥CD だから、三角形と比の定理の逆(中点連結定理の考え方)より、F は辺 BD の中点です。よって
さらに中点連結定理より
(1) △AFE において、AD=k、DF=k だから D は辺 AF の中点です。また P は直線 CD 上の点で EF∥CD だから DP∥FE。D が AF の中点で DP∥FE なので、三角形と比の定理より P は辺 AE の中点になります。よって
(2) △AFE で中点連結定理を使うと
①を代入して
P は線分 CD 上にあるから
よって
検算として座標で確かめます。A(0, 0)、B(3, 0)、C(0, 3) とすると D(1, 0)、E(23, 23)。直線 AE は y=x、直線 CD は y=−3x+3 で、交点は x=−3x+3 より P(43, 43)。確かに P は AE の中点(AP:PE=1:1)で、CP:PD は x 座標の増え方から 43:41=3:1 と一致します。
2本の線分の交点の比を求める問題では、「一方の線分に平行な補助線を、中点や分点からひく」のが定石です。中点連結定理が2回使える形を自分で作れるかどうかが勝負どころです。